最近マスコミが認知症問題について取り上げることが多くなってきた。老齢化に比例し患者数も増えている現状から やむを得ないことでしょう。避けることの難しい身近な問題だけに常日頃から認知症についてのさまざまな知識を 得ておくことは賢明だと思います。自分自身のためにも、また周りの人のためにも。こんな折り『文芸春秋』10月号に 認知症予防についての問答集が載っていました。すでに読まれた方もいると思いますが、読み返しも良いのではと考え 敢えて参考になりそうな記事だけを略記採録してみました。最新の予防薬などもっと詳細を知りたい方は是非全文を お読みください。
認知症を起こす三大疾患はアルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症です。65歳以上の日本人では 8パーセント前後、70歳後半では14人に1人が認知症にかかっている。本人でなく家族が一番気付く特徴的な変化は 「物忘れ、しまい忘れ、置き忘れ、約束忘れ、同じことを何度も聞く」のようです。
物忘れ(記憶障害)、日時概念の混乱、怒りっぽい、自発性の低下と意欲の減退。こういう症状が2つ、3つ出てくると アルツハイマー病の可能性があるようです。なるべく早めに受診するのがよいでしょう。
認知症の危険因子には加齢、遺伝、環境、栄養などが挙げられますが、これらの要因が複合して発症するようです。現在の ところ根治的な療法はありませんが、生活習慣病(高血圧、糖尿病、飲酒・喫煙の習慣など)の治療、改善に努めるのが効果的。 それに偏食を無くし、魚や緑黄色野菜、ビタミンB、ミネラルの摂取を多くし規則正しい日常生活を送るよう努める。また 趣味を持つ、社会活動に参加する、定期的な運動をすることも大切。とにかく目的を持って日々新しい気持ちで生きること、 そして時々日々の暮らしにアクセントをつけることも忘れないように。
認知症にもいろいろな症状がありますので卑近な例を挙げておきましょう。家族と一緒に住む綺麗好きな、腰が90度に曲がった 85歳位の女性。隣家、我が家の差向いに建つ空き家の庭(年に2度庭師を入れ管理)が気になり毎日のように(日に2,3度の こともある)、寒暖に関係なく出かけて来ては、玄関先・下水溝の落葉拾い、草むしり、庭木の枝むしりなどしている。幻聴、 幻視のためか、庭の手入れをお願いされている、間もなく息子さんが引っ越してくるとかの説明を隣人たちに繰り返しながら庭仕事。 家の人もこの作業を止めるよう注意しているが効き目なし。ある日私も見かねて枝を折ったり、ハサミで切ったりしないでと注意すると、 数分後我が家にやって来て「私はそんなことしていません」と開き直られたのには驚きました。もう既に庭木も2,3本枯死、 山茶花の垣根も無残な姿になり花も付けなくなりました。時々空き家を見回りに帰宅するY子さんはもう防衛策はありませんと諦めて いる。というY子さんは高校に勤務していた当時の校長さんの娘さんで、時おり我が家にも顔を出してくれます。
最後に私の認知症予防策の一つに撮っている写真、我が家の約八百メーター先で撮った懐かしい風景(?)をご覧にいれましょう。 (2008-10-1)
![]() |
![]() |