また漢検とは直接関係ないが、 さる1月には29年ぶりの 「常用漢字表」 改定案が文化庁から発表された。 今迄 表から追い出しを食っていた一部都道府県名(埼、阪、岡)が追加されたことは当然なことでしょう。 私が 「わたくし」 のほかに 「わたし」、要が 「かなめ」 と読めるようになるのも賛成だが、 しんにゅうの点(逆、遜、謎)を一つにするか、 二つするかが問題のようだが 簡便なほうに統一して貰いたいものだ。 そしてこれらの改定案は来年秋に新漢字表となって発表されることになっている。
先月の文春で芥川賞作品「ポトスライムの舟」を読んだ。 彼女はまだ若いが 時折難しい漢字を使っている。 例えば、妄執(もうしゅう)、蹂躙、恫喝、苛(さいな)む、疎(うと)ましく、竦(すく)めて等。 このほかちょっと気になるのに 「紅茶を淹(い)れる」 がある。 定評のある岩波書店 「広辞苑」 にはこの漢字は見当たらない。 やっと IMEパットを利用しここに登場してもらった漢字です。 確かに葉を浸すのだから語源的にはこの難しい漢字が適当かもしれませんが、 現在は一般に使用されていない文字だけに 「入れる」 か平仮名で表記して欲しいもの。 ちなみに英語では brew black tea と言います。
最後に言及したいのは難漢字です。 電子辞書普及のせいか、どうも 難しい漢字を気楽に使い過ぎていないか? 新聞では難しい漢字に だいたいルビを付けてくれるので助かるが、 短歌、俳句、川柳に多用されている難漢字には閉口する。 制限された短い文字で色々な事を表現しなければならない宿命が そうさせるのかも知らないが それだけではないと思われる。 個人の好みもあるとも思えるが もっと身近な漢字、あるいは仮名を使って貰えないのか?
ご参考までに 最近遭遇した語句のいくつかを採録してみましょう。 捲(まく)る、抉(えぐ)る、掬(すく)う、攫(さら)う、瞑(つぶ)る、訣(わか)れて、 悴(かじか)み、勁(つよ)くなる、鎹(かすがい)、零余子(むかご),鶲(ひたき)、 鶸(ひわ)など。
前回のメールでお知らせした写真展、大好評のうちに無事終了。 「10回展にもなると作品のレベルが大分上がりますね」 が来客者多くの感想。 先生も今回の展覧会に大満足でした。
愈々 梅の季節も終わり。1週間ほど前、お別れ記念に撮った我が家の梅をお見せします。 右側のピンクは生家から移植したもので 樹齢は百年をゆうに越えています。 では 皆さん 桜の季節を元気に楽しみに待ちましょう。 (2009-3-15)