菜の花摘み  (沼田 吉治) -2010.04.12-


この時期、水戸近郊の河川敷は、これは全国的な傾向のようですが、菜の花が満開に咲き乱れます。 菜の花という名はいわゆる菜の花属の黄色い花の総称で使っているようですが、この辺の河川敷では、 セイヨウアブラナとセイヨウカラシナの2種が多いようです。例年は久慈川とその支流である山田川、 里川などに摘みに出かけていましたが、今年は何かと時期を逸してしまい、やっと昨日の好天に誘わ れて那珂川と支流の藤井川近辺に出かけました。

写真でわかるように満開の状態のため、半開きの蕾を摘むのにはちょっと遅めでしたが、それでもすぐに スーパーバッグに重いほどの収穫がありました。セイヨウアブラナとセイヨウカラシナの区別がほとんど わからず、後で調べたらセイヨウアブラナは葉の基部が幹を抱いている、セイヨウアブラナは葉の縁が 鋸状のギザギザとかありましたが、交雑もしており、なかなか判別は難しいようです。味は前者は癖が なく甘い、後者は少し苦味があるということなので、野生化した結果の苦味が美味いと今まで思って いたのはこのせいかと納得しました。今年も相変わらず両方を判別せず摘んでいったので、甘辛両方を 野生の味として楽しめました。

河川敷の菜の花は種が下流域に流れて近年どんどん繁殖し、従来の生態系に影響を及ぼす危惧も言及されて いますが、春の訪れを真っ先に知らせる黄色の花の饗宴はうきうきさせてくれますし、それよりも摘みに 行った仲間と河原での昼食時に携帯コンロでお浸しにし、カツオ節と醤油をたっぷりかけて食う一瞬は、 至福そのものです。川風に乗ってまだ調子はずれな薮鶯のBGM、広い河川敷を見渡しての軽い一杯の ビールは喉に沁みます。

そういえば春先に咲く花は何故か黄色が多いですね。ロウバイ、オウバイに始まってマンサク、サンシュユウ、 スイセン、タンポポ、トサミズキ、レンギョウと思い浮かべても数ある中で、やはり花を食する贅沢を与えて くれる菜の花に今日のところは二重丸を付けて駄文の終わりとします。(了)