乱読そして桜 (中島 節) -2010. 4.28-


 気をもませた今年の桜もどうにか無事咲きました。 今年もあちこちの桜を愛でながらカメラに収めることができ、満足している昨今です。 前回お知らせした岩井の後は、石岡・風土記が丘、長野・上田城、別所温泉などを訪ね、 桜好きの日本人を再確認してきました。その写真は最後にお見せします。

 さて今日は国民読書年にちなんで、 われながら驚くほど健闘している中間報告をしてみたいと思います。 『美神との戯れ』を皮切りに、恋愛小説、随筆、人類史など四月末までに次の本を乱読しました。 『おとうと』幸田文、『人生の色気』古井吉治、『アホの壁』筒井康隆、『再生』石田衣良、 『銃・病原菌・鉄』上巻、『杳子』古井由吉、『黄土の奔流』生島治郎、 『葬式は要らない』島田裕巳、『そうだったのか!アメリカ』池上彰、『銃・病原菌・鉄』下巻』。

 四ヶ月で新書版を含め単行本を十一冊も読んだのは多分、生まれて初めての経験だと思います。 現職の時は専門書が中心ですから、とてもこんなわけにはいきませんでした。 このほとんどが図書館からの借り出しで、ぶらぶらしている暇はあまりありませんでした。 この他に毎月、月刊雑誌二冊、川柳の作句約50。 それに旅行、写真と充実したというより多忙な日々でした。

 でもそれなりに興味深い新しい知識に接することが出来(吸収とは行きませんが)、 脳の活性化に少しは役だったものと信じています。 これからは少しペースを落とし、読書を続けてみたいと願っているが、果たしてどうなるか。

 『銃・病原菌・鉄』は上下巻で600ページ越える翻訳書ですが、 実に学術的で啓蒙的な人間・植物・動物・文化などの発達史でとても面白かったです。 文化の発祥地とまで云われ栄えていた中国がなぜヨーロッパに遅れをとったか、 なぜインカ帝国が消滅してしまったのか、 大陸、国によりどうしてこんなに社会文化面で差が生じたのかなどの疑問を本書は解消してくれます。

 『黄土の奔流』は金だけが頼りという中国人の生きる力、 『そうだったのか!』はアメリカ国家の成立過程、 黒人・移民への差別などについての理解を深めてくれました。(2010-4-28) 

上田城、別所温泉旅行は19日から2泊。

風土記が丘上田城
上田城別所・地蔵堂
      北向観音スナップ撮影
龍光院上田高校