庭の山草 (沼田 吉治) -2010. 5. 7-


4月から5月にかけて我が家の狭い庭にも春の花が咲きますが、その中でいつの頃からか 毎年顔を出すようになった山草を紹介します。山のものは持ってきても結局は退化してし まいますので、ここのところ写真で持ち帰ることにしていますが、状況があったのか適応 して生存している数少ない一部です。冬になると地上部は何もなくなりますが、春先に忘 れていたところに突然小さな芽を見つけると嬉しくなります。

しかし今年は遅かったですね。庭の草花はもちろん、山菜採りも3度行きましたが、約1 週間から10日くらい芽吹きが遅くて思ったほどの収穫はありませんでした。

5日に里美の三鈷室山で会ったニリンソウの群落の写真を最後に載せました。まったく同 感の「手に取らでやはり野に置けスミレ草」というのがあったと思いながらネットで調べ てみると、本当はレンゲ草だったらしく、句の経緯も面白いのでご紹介します。

※作者の滝野瓢水(ひょうすい)は、大阪の知人が遊女を身請けしようとした際に、いさめて 「手に取るなやはり野に置け蓮華草」を詠んだ。(三熊花顛『続近世奇人伝』)。 瓢水は播磨加古群別府林(いまの加古川市)の富豪であり、生まれつき洒落で風流を好んだ俳人 であるが、後に放蕩のため貧窮した。 れんげは野に咲いているからこそ美しく眺められるもので、家の中に飾っても不似合いで、 その美しさは失われてしまう、という意味である。 「此の里へ来たらざるこそ粋なるべしと言いしおいらんの発句に、手にとらで矢張野に置け れんげ草」    ※以上引用させていただきました。    (了)

ニリンソウセンボンヤリ
ヒトリシズカユキザサ
     ツクバネソウヂエビネ
ナツハゼ?やはり野に置け…ニリンソウの群落