ところで 私の「不満」はカタカナ英語の語尾が長音化されているところにあります。 これだけ多数のカタカナ英語が使用されている現在、 これを上手に利用すれば 英語単語の拡大、英語力のアップに役立つことは間違いない。 でも 実行困難な日英語の発音差にこだわるより、せめて語尾の長音化を避けるだけでも効果は大きいと思う。 日英両語にとり語尾を長音化することの長所、利益は何もなく、 却って 英単語のアクセント位置を狂わすことになり 英語学習上に悪影響を与えている。 例えばエラー(error)、ペイパー(paper)、タワー(tower)など如何でしょうか。 また 原音が短音なのにカタカナ英語になると なぜ長音化させねばならないのか、私にとり 長年にわたる未解決の問題でした。 そこで この度インターネットで調べると 次のようなことが判明しました。
平成3年6月の内閣告示によって告示された「外来語の表記」の中で、 「英語の語末の -er, -or, -ar などに当たるものは、原則として長音符号「―」を用いて書き表す」と指導している。 しかし 戦前から語尾には 長音符号「アー」ばかりでなく「シー」、「リー」、「レー」、「ロー」、「キー」なども用いられている。 しかし これらについては何も触れていない。 なぜカタカナ英語になると 語尾が長音化するのか、やっぱり謎である。 原音から離れた発音、それに長音記号を書き添える無駄な労力を、 日本人はなぜ何十年にわたり 黙々と続けているのでしょう。
以上の語尾長音化問題に直接応えているわけでないが、 最近 マイクロソフト社が 次のような外来語表記の変更を発表し話題を呼んでいる。 パソコンの普及につれ、工業系、自然科学系の人々が 末尾の長音を省略する傾向に、一般ユーザーが違和感を増してきた。 しかし 市場のニーズとして、より 発音に近い表記に変えますと発表しました。 一例を挙げるとアダプタ、エクスプローラ、カスタマ、スキャナ、ドライバ、セレクタなどです。 私はこの英断に大賛成です。マスコミもなるべく早くこの変更にならって欲しいと思います。
だが この変更は内閣告示の影響もあってか、アイウエオ五十音の頭に来る語だけ (ka、sa、ta、na、ha、ma、ya、ra、wa はアを含んでいる。これらの例は極めて多い)に適応されています。 しかし 先にもちょっと触れたように イ、エ、オ音などで終わるカタカナ英語も長音化されている。 そこで もう一歩踏み込み、どの語にも語尾の短縮化を採用して欲しいと願うのは一方的で無謀な要望であろうか。 手元に集まっている該当例は少ないが、参考までに例を挙げてみましょう。 短縮形をカタカナで表記してみましたが、見慣れぬ横文字に たぶん 戸惑いを感じることでしょう。
| キ、ギ | ラッキ(lucky)、ロッキ(Rocky)、ウエスキ(whiskey)、キ(key)、 グロッギ(groggy)など。 |
|---|---|
| シ、ジ | デモクラシ(democracy)、セクシ(sexy)、テレパシ(telepathy)、ジプシ(Gypsy)、 リテラシ(literacy)、ポリシ(policy)、エコロジ(ecology)、デイジ(daisy)、エレジ(elegy)、 テクイノロジ(technology)など。 |
| テ、デ | パーテ(party)、レデ(lady)、サンデ(Sunday)、キャンデ(candy)など |
| ニ | ポニ(pony)、ディズニ(Disney)、ハニ(honey)など。 |
| ヒ | ハピ(happy)、コピ(copy)、コーヒ(coffee)など。 |
| リ | バッテリ(battery)、カロリ(calorie)、ギャラリ(gallery)、ストリ(story)、 ゼリ(jelly)、ライブラリ(library)、ドキュメンタリ(documentary)、ファクトリ(factory)、 ダイアリ(diary)、マリ(Mary)、シェリ(sherry)、ミステリ(mystery)など。 |
| レ | バレ(volley)、チャタレ(Chatterley)など。 |
| ロ | ヒーロ(hero)など。 |
今月の話題は 堅苦しい大学の講義調になり失礼しました。 でも 気の向いたとき、自分の興味、専門、得意分野に首を突っ込み 一時過ごすのも 脳の活性化に役立つと信じます。 とにかく 文章を書くことは 色々な利点があります。 皆さんも、これからの秋の夜長に何か書いて、この欄を盛り上げましょう。(2010−10−01)