2010年の川柳と乱読  (中島 節) -2010.12.24-


 「国民読書年」の今年も、間もなく幕を閉じようとしています。 この辺で2010年にどんな川柳を作り、またどんな本を乱読したか振り返ってみたいと思います。 川柳は朝日新聞・茨城版、「川柳マガジン」に入選した作品と 私の所属す土浦芽柳会月刊会報に掲載されたものの中から12句挙げておきます。 川柳の作句数は毎月60前後、そのなかから投稿する句は20位。
     
朝日新聞 
  愛犬が 老いに散歩を させている  包装紙 皺を伸ばされ 出番待つ
  メニュー見て 直ぐに選べぬ 戦中派 
  
川柳マガジン 
  長寿より 日々の幸せ 願う老い  番号が 釘付けにする 合格者
  花見酒 うっかり逃す 終電車  角界に 澱んだゴミを 展示する
  水増しが 消えて宴会 水っぽい  ジーンズを 裂いて履きたい 猛暑の日
  化学賞 冷めた学徒に 起爆剤  ハネムーン 斜めの美女を 盗み見る
  
芽柳 
  初日見て 無神論者も 手を合わす  虎の子が オレオレ詐欺に しっぽ振る
  つっけんどん 妻に教える Eメール  野の花も レンズ通せば お姫様
  麒麟児が 大学出れば 駄馬になる  洗濯機も 休み欲しいと ぼやく夏
  見栄張った ピアノに かんこ鳥が住む  パソコンの 故障で日課 歪み乱す
  衣食住 足りて高まる 離婚率  甘えん坊 茨の道を 避けて行く
  意気込んで 買った家計簿 お荷物に  医療より 高くつきます サプリ代

次は読書に移りますが 表題からも分かるように、特別 計画的にまた系統的に読んだわけではありません。 乱読した本の大多数は市立図書館から借りだしたもので、新聞の書評、NHK「著者に会いたい」などを参考に選択しています。 時には図書簡に行った時、たまたま 陳列されていた真新しい新刊本を借り出してくることもあります。 また 幸いなことに 土浦図書館には推薦図書制があり、読者が読みたい本を所定の書類に記入し推薦しておくと、 二ヶ月経った頃「本が準備できました」とメール連絡が来ます。

とにかく読書年にちなんで 一念発起し 年間にどのくらい読めるか実行してみました。 乱読ですから 本の内容が残ってないのもありますが、印象的な文章、箇所は多少メモを取りながら読みました。 特に6,11,12,13,15,17,21,28,33,35には学ぶところがたくさんありました。 自分ながらもどうにか一応満足できる一年でした。乱読した書名を月ごとに掲載してみると次にようになります。
 
 1月  1.「美神との戯れ」 中村真一郎  2.「おとうと」 幸田文
 2月  3.「人生の色気」 古井由吉  4.「アホの壁」  筒井康隆
 3月  5.「再生」 石田衣良  6.「銃・病原菌・鉄」上  訳本 
  7.「葬式は要らない」  島田裕巳  8.「黄土の奔流」 生島治郎 
  9.「杳子」 古井由吉 10.「レングラン 光と影を操る法」  訳本
 4月 11.「銃・病原菌・鉄」下 訳本 12.「そうだったのか!アメリカ」 池上彰
 5月 13.「脅威のアメリカ。希望のアメリカ」 寺島実郎 14.「日本が亡びるとき」 水村美苗
 15.「ドゴールのいるフランス」 山口昌子 16.「日本語作文術」  野内良三
 17.「そうだったのか!中国」 池上彰
 6月 町内旅行、会合二つなどで眼の保養?
 7月 18.「教授の異常な弁解」 土屋賢
 19.「生きる哲学 トヨタ生産方式」 岩月伸郎
 20.「個性のわかる脳科学」金井良太 21.「イギリス文化入門」 下楠昌哉
 22.「スナップショット写真の輝き」 倉石信乃
 23.「坂本龍馬の10人の女と謎の信仰」 平野貞夫
 8月 24.「モンテーニユ「エセー」」 訳本 25.「若き日の友情」
 9月 26.「官能小説家」 高橋源一郎 27.「悪と戦う」 高橋源一郎
 28.「現代ロシアを見る眼」NHK 29.「写真で見るニッポンの光景100」 川村邦光
 30.「自由高さH」稲田川陽山
10月 30.「動物アルファ図鑑」 松原卓二 32.「動物オメガ図鑑」 松原卓二
11月 旅行記のまとめ、植木の手入れ、近間へ写真撮りなどで休み
12月 33.「昭和の思想」 植村和秀 34.「一週間」 井上ひさし
 35.「戦後日本漢字史」 阿辻哲司 36.「随想」 蓮実重彦

来年のことを言うと鬼に笑われそうですが、なるべく毎月1,2冊は読んでみようかと考えています。 健康維持にも 頭を能動的に使うのが良いと識者は力説していますから。
今日は Christmas Eve、皆さんどんな風に過ごされるのでしょうか?
では明るくて健康な新年をお迎え下さい。 (2010−12−24)


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