楢葉町の我が家は 福島第一原発から18km、第二原発から8kmの処に位置しております。 従って、第一原発から20km以内の避難地域に含まれます。 楢葉町災害対策本部の放射線量の発表では、 第一原発の12km南に位置する第二原発内で 2.35マイクロシーベルト、 同じく43km南南西に位置するいわき市合同庁舎駐車場で 0.35マイクロシーベルト と報告されております。
いずれも4月16日の1時間当たりの放射線量データです。 事故があった第一原発内の作業者の被曝許容限度は 250ミリシーベルト (25万マイクロシーベルト)と規定されていますので、 2.35マイクロシーベルトは かなり少ない放射線量です。
しかし、日本人が自然界から1年間に浴びる放射線量は 1,500マイクロシーベルトとされ (世界平均は 2,400msv.)、この数値から1時間当たりの放射線量は 0.17msv.になります。 毎時 2.35msv.は1年間 毎日浴び続けると20,600msv.(20.6ミリシーベルト) となり高い数値となります。 放射性物質被曝からの健康障害は諸説がありますが、一定量を超えた放射線被曝の場合、 癌などになるのは 30〜40年後と言われており、 私の場合は寿命のほうが早く来るので心配は無用かと思います。
4月初旬に避難以来、初めて楢葉の家に戻りました。 以前に起きた東海村原発の臨界事故の状況を考え、短期間で帰宅可能と思い、 何も持たずに家を出たので必要なものを取りに行きました。
自宅は3月12日に、避難した時と変わりませんでしたが、町は住民が全て避難しており、 自衛隊や原発関係の車両と思われる車が時々走行している以外は車両や人の往来は無く、 全く音のない不思議な世界でした。 4時間、家に滞在して、東京へ戻る時に、いわき市の小学校にある楢葉町災害対策本部に立ち寄り、 放射線量の測定をして貰いましたが、全く問題のない数値とのことでした。
参考までに、下記は週刊ポスト2011年4月22日号の記事です。
「健康被害というなら、放射線だけを悪者にするのはアンフェアだ。
医学の定説では、放射線を 100ミリシーベルト浴びると、
がん発生率が0.5%程度上がるとされている。
日本人はほぼ半数ががんに罹るので、仮に全国民がこれだけ被曝すると
(これは現在の福島原発作業員レベルだが)、
日本のがん発生率が 50%から 50.5%に上がるという意味である。
放射線は、国際がん研究機関(IARC)によって
最も危険度が高いと分類された107種類の発がん因子の一つだが、
同じランクには、「アルコール」「タバコ」「ニッケル化合物」など身近な物から、
「更年期以降のエストロゲン療法」や「経口避妊薬の組み合わせ」などの医療行為、
さらには「日焼けマシン」まで入る。
例えばタバコについては、国立がん研究センターの資料によれば、
男性で喫煙する人は、しない人に比べて がん死亡率が2倍、特に咽頭がんでは 5.5倍、
肺がんでは 4.8倍である。
これは疫学調査によって判明した明らかなデータなので、「100ミリシーベルト」よりずっと怖い。
もちろん、がん発生率が 0.5%上がることを問題ないとはいえない。
すでに福島原発では、100ミリシーベルトを超える被曝をしている作業員が複数いる。
「決死隊」「名誉の被曝」などと称えればよいという話ではない。
交代、撤退を判断すべき段階にきているのではないか。」