今年の花見  (中島 節) -2011. 5. 1-


 「花見」と言うと、何故か花びらを浮かべての宴を想像する。 しかし 過去を振り返ってみても、このような機会に巡り会ったことは一度もない。 でも 昨年は町内会主催の墨田川の花見会に参加し、 初めて乗る屋形船から杯を傾け満開の桜を満喫する気分は最高であった。 人気のスカイツリーを間近に見上げることができても、花びらが船内に舞い込むことはなかった。 三味線が奏でる人を招待しなかったせいか。とにかく今までに桜の下で宴会をしたこともないようだ。

 ところで 今年は大震災の影響で、県内各地の桜祭りも中止され、更に心が重苦しくなった四月でした。 そして 家にいては余震に脅える毎日。 こんなせいもあってか、先月は例年になく、カメラを持って外出することが多かった。 もちろん 桜を撮ることが主眼であったが、あちこちに見られる地震の被害には心が痛んだ。 妻にも余震の度に あれこれ心配しているよりは気分転換に外に出ることを勧める今年の春でした。 諺の Care killed the cat(心配は身の毒)はいつの世にも通用するのではないでしょうか。

 その効能、結果は別として、外出をまとめてみると 以下の通りになります。 12日のつくばみらい市、福岡堰を除いては、妻も10日市内の新川・亀城公園、 16日つくば市農林研究団地、20日櫻川磯部桜公園、22日市内水郷公園へと同道してくれた。 とにかく レンズを調節しながら見る桜、花の美しさは格別で、しばし浮世を忘れることができます。 頭、そして脚などを使っての撮影は想像以上に疲れるもの。

 撮影中、地震を感じたのは 12日午後 2時半頃だけでした。 この時は 花見客のケータイから警報ザーブが聞こえてきたので、三脚を押さえ、 妻がまた一人で脅えているのだろうと想像しながら、地震の収まるのを暫く待ちました。 結構大きい地震でしたが、満開の桜に心を奪われてか、いや実のところ、 屋外では建物家具などの振動音は全然ありませんから、客に動揺した様子は全く見られませんでした。

 桜のシーズンもそろそろ終盤にさしかかってきましたが、東日本大震災の後遺症は まだ暫く続きそうです。 菅総理も日夜、復旧に復興に最大の努力を払っているが、慌てふためくばかりで、 なかなか決定打がなく 本当にお気の毒です。 原発問題も人類が初めて経験する難問だけに 国内はもちろん 諸外国の英知を集めても迅速な解決は大変難しいようです。 このような困難時に、苦悩しながら解決策を模索している官僚、東電首脳たちを頭から罵倒したり、 彼らに不平をぶっつけても何の効果もありません。

 東電の示した復旧行程案も あくまで案であって、多少のずれ込みは仕方ないでしょう。 不平、不満を爆発させるのでなく、自分たち要求を冷静に提出し、 先ず 自分たちで出来る身近なことから始めるのが賢明ではないでしょうか。 God helps them who help themselves という立派な諺もあります。 最後に 今春撮った写真を3点だけ掲載し、皆さんの心の癒しに供したいと思います。 (1011-05-01)

 
土浦市新川
 
つくば市農林研究団地
 


Topへ戻る