大震災1年後の偕楽園  (沼田 吉治) -2012. 3.14-


偕楽園の梅まつりが2月18日より始まりました。去年3月11日の地震で、 園内の南崖付近の崩落、遊歩道の沈下、そして好文亭の壁などの剥落があり、 すべての施設が再開したのは、今年2月7日の好文亭完成からでした。

そして、今年の梅の季節を迎えたわけですが、まつり初日には通常3,4分 咲きが、今年の寒さでちらほらの一分咲きにもならない状況でした。「探梅」 という季語もあり、咲いている梅を探すのも風情だとお客さんには説明する ものの、まるで枯れ木の中を歩いているみたいと言われてしまいました。 その後も寒波が居残り、今日現在で3分咲き、平年より3週間以上遅れて いるということです。

昨年は梅まつりを最後までできなかったため、観光業者も行政も今年に賭ける 意気込みは強かったのですが、フタを開ければこんな状態で、とても昨年分を 取り返すことなどできません。 しかし、やっとここ数日春らしくなってきましたし、今年は一気に開花するの ではないかと、言われており、まさに百花繚乱の様を見ることができると思い ます。ひょっとすると、遅咲きの梅は桜と咲き競うかもしれません。

自然は時として警鐘のごとく大きな災害をもたらしますが、また季節の到来も 少し遅れたとしてもいつものように確実に告げてくれます。文明がいかに進歩 しようとも、自然に対しては対応する技術が少しできたとしても、根本的には その前になす術はありませんし、また刃向うべきではないと思います。私たちは ちょっと有頂天になって、火遊びが過ぎていたのかもしれません。

梅まつりには、既に4回、週末に出動しましたが、以上のような状況で客足も 伸びず、被写体もなかなか咲かず、とりあえず咲き始めの2花、「八重寒紅」と 白い花が「冬至梅」、どちらも早咲きです。


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