吟詠会で古河市へ  (中島 節) -2013. 7. 1-


 いよいよ今日から今年も後半、また梅雨も半ばを過ぎました。 皆さんお元気ですか。さて先月中旬、県西の古河市へ吟詠会で出かけました。 古河市は歴史と伝統のある都市で、有名な科学者、文人を輩出している割には なじみの薄いので、この機会に古河市の紹介をしてみたい。

 古河市は万葉集にも読まれている(許我と表記されている)ことからも、古さが感じられます。 関東公方(後に古河公方)が室町幕府に負け、古河に移り住み、5代、130余年古河を統治した。 古くは水運に恵まれた古河は江戸に近く、また 日光街道が開通してからは宿場町として栄えてきた。 江戸時代に築城された土塁の古河城(現在は築山)の大きさは県内随一だったという。

 鷹見泉石(1785~1858)は古河生まれで 古河藩家老になった人だが、オランダ語、ロシア語も堪能で、開国論者。 ペリー来航にも貢献した。 江戸時代になると、古河は徳川幕府の城下町、様々な文化・技術・情報を吸収し易い町となる。 古河藩医の河口信任は日本で初めて脳を解剖した医者。

 藩主 土井利位は雪の結晶の観察を続け 183種の結晶発見。 雪の結晶は現在市内の小中の校章に採用されている他に、歩道に雪の結晶を描いた敷石があちこちに使用されている。 最近の文人では歴史小説家 永井路子が有名。 また 古河には古河城跡の樹木に囲まれた立派な歴史博物館には、古代から現代までの価値の高い豊かな文化遺産が展示されている。 常設展示室には鷹見泉石関連も。 また フロアにはオランダ製のストリートオルガンがあり、ハンドルを回し 騒音に近いほどの音楽を聴かせて貰う。 街頭の楽器を室内で演奏したから。

 ここから歩いて数分のところに、県内初の文学館、古河文学館があり、永井路子をはじめ古河ゆかりの作家の貴重な資料が展示されている。 この館内のサロンには1930年頃 制作された英国製名器の蓄音機があり、紙を重ね合わせて作られた直径70センチほどのラッパから、 竹針使用でSPレコード独特の柔らかい音色を味わせて頂く。 また歴史博物館近くには、古河城を建築した際の余材で建てたと伝えられる鷹見の晩年の住まいを改修し、公開している鷹見泉石記念館もある。

 そして さらに十数分歩くと平成3年に開館した、日本で初めての篆刻美術館がある。 同館は1920に建てられた石蔵を改修した由緒あるもので、国の登録有形文化財担っている。 また町外れには花桃で有名な広大な古河総合公園がある。このほか有名な神社、仏閣が市内に点在している。 (2013-07-01)


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