一番普通で理想的なタイプは、好んで世話役を引き受け、上手に仲間をまとめてくれるグループ。 たまたま 上野駅で6,70代の女性四人連れと急行を待つことになった。 すると 帽子も服も他の3人よりちょっと派手な婦人が、いろいろと話をリードしている様子から、この方が4人組の幹事さんと推測。 直感通り、旅行先ではいつもこの女性を中心に彼女らは にこやかに行動していた。
次は食事時に気づいた7人のグループ(男3、女4)。 団体旅行の仲間としては大人数のほうで、どのような構成かはっきりしなかったが、どうやら ご夫婦連れの兄弟会らしい。 こうなると、なかなか全員同一歩調をとるのは難しい。 彼らは 毎回同じ位置に席をとり、夕食時はビール、酒などを注文し、皆くつろいだ楽しい一時を過ごしていた。 しかし 一番年配者らしい男性はこの輪に加わらず、一番端に座り、酒類をいっさい口にすることもなく、ただ黙々とご馳走を口に運んでいた。 どうも ビールを飲んでいる斜め前の女性が奥さんらしく、時々 ご馳走のほぐしなどを手伝っていた。 仲間から完全に無視された男、食事だけに興味を示す男、一言も喋らない男が気の毒になる。 これでも当人は楽しいのであろうか? 兄弟付き合いの義理を果たすために仕方なく、この旅に参加しているのであろうか。
男2、女1の仲間、これまたユニークなグループであった。 70歳の一番若い男は40年ぶりの肘折温泉と言っていたが、このグループのまとめ役。 30年来の旅仲間で、毎年のようにどこかに出かけているとのこと。 白髪の女性は85歳、姿勢、話し方、積極的な行動からとてもそんな歳には見えない。 もう一人の男性はこの女性と同年くらいだが、杖を使用しあまり雑談は好まないようだ。 でも夕食時には皆、ビールを傾けながら、楽しく再開を喜び合っているようであった。羨ましい旅仲間である。
もうひと組は どうもミスマッチと思われる男性二人組。 旅初日の急行列車の中で、左手前の窓側にいる男は終始しゃべりつづけ、相手は時々小声で相槌を打つだけ。 どうも気になる仲間だった。食事時、隣に座り合わせ、個人参加で相部屋を希望した方々であることを知った。 とくとくと自慢話をあちこちで繰り返している男は70歳後半。 おとなしい方は私と同年齢で、最初の就職は女子高校の教師、3年ほどでそこを退職し、民間会社に就職したと風呂の中で話してくれた。 奥さんを数年前に亡くし、それ以来、機会を見つけては旅に出て寂しさを紛らわしていますとのこと。 あなたは同趣味の奥さんとご一緒旅行、羨ましいですと 正直に語る優しそうな方であった。 (2013-09-01)