福来みかん (沼田 吉治) -2013.11.28-


 福来(ふくれ)みかんは、ここ数年筑波山周辺での特産物として名前が出るようになった 小型のみかんです。種類的には温州蜜柑系のものでなく、日本古来の橘類に入るとか、橘の 中ではおいしいと以前は蜜柑といえばこれだったようですが、近年品種改良が進んで甘さが 珍重され、すっかり影が薄くなっていました。大きさは直径3センチくらい、果皮が薄く、 果肉の房の形が膨れてみえます。ただそのきりっとした香りはすばらしいのですが酸味の強さ、 種の大きさが難点です。子供の頃、農家の友達に貰った記憶がありますから、当時は蜜柑と いう名でほかの地区でも栽培されていたと思います。

実家にも弟が植えたこの蜜柑の木があり、高齢の母がこの皮で陳皮を作り、唐辛子、青海苔、 胡麻を入れて「七色唐辛子」ならぬ「4色唐辛子」を仕上げております。これがその香りの よさで評判がよく、知り合いの蕎麦屋さんにも分けてあげるほどでした。

我が家でもこの蜜柑を郊外の直売所などで手に入れ、ここのところ見よう見まねで作って友達 などに頒けてあげておりしたが、一昨年大きくなりすぎたヒマラヤスギを切って空いた跡に、 とうとう苗木を買ってきて植えてしまいました。最初の年は2,3個生った実はすぐ落ちてしまい ましたので、2年目は、リンサンを大量に含むコウモリの糞肥料バットグアナと骨粉を集中して 与えたところ、まだ樹高150センチくらいの木になんと60個以上実を付けました。 今年は、これに買った分を足して約200個以上、いま初冬の陽に当てて乾燥中です。我が家の 初収穫が入ったので、今年は一味違った四味唐辛子ができそうです。