同人誌「川柳芽柳」の1月号に「名の誤字が妙に寂しい年賀状」という句が載っていた。 私も この誤字は何十年と気掛かりなことだったので、この機会に実例を挙げ、 漢字の難しさ・複雑さに触れてみたいと思います。
私の名前はご存じのように 節 ですが、これに3種類の誤字のあることを知りました。 一番多い誤字は即の右側が郎の右側「ふしづくり」に置き換わっているもの。 今年の例で言うと約100通の内5通。次が即の右側上に点を付けた語で1例。 三例目は竹冠の下に郎を書いたもので、 これは一郎さんという漢字に詳しい大先輩(もう賀状を交換してない)がいつも書いてきた誤例です。 このような誤字の原因はちょっとした勘違い、思い込み違いによるものでしょう。何事も最初が大事です。
また家内は 博子 ですが この 博 を書き間違えている方も結構います。 家内宛賀状10通中の3通で、右側を専にしてしまう例が2。 これに関連し書き加えますが、専門の専の右肩には点が付きませんから、ご用心ください。 もう1例も右側に問題ありというところです。
皆さん方への賀状に誤字はなかったでしょうか。まだ余白があるようですから、もう少し身近な誤字話を続けます。 これは「芽柳」とは別のささやかな「かざぐるま川柳」という会員7名、月2回集まる同好会でのこと。 毎回4句提出し、これを会場で別紙に書き写し プリントしてから句選、質疑などを行う仕組みになっています。 原稿は正しいのですが書き写しで誤字を書いてしまう方がおります。
順不動に挙げますと、腕の右の部分をヒに、壇の右の回を日に、 爺の下を取に、裏の下を田と衣に、紫の糸を禾に、 蘇の下を鮮に、喉の右を候に、稿の右を喬に、もうこの辺で止めましょう。 これらの誤字は同一者からの例で、小学校の頃 勉強しなかったからと弁解していますが、センスがよく、 毎回 佳い句を詠んでいます。漢字力と川柳は 余り関係がなさそうです。
最後に最近詠んだ賀状に関する駄作を3句ご披露します。(2014. 2. 1)
近況を 語って欲しい 年賀状
近況を 語る賀状を いとおしむ
君の名を 紙上で見たと 賀状来る