最近「日本語の難問」宮腰賢を読んだ。 少し難しい説明もあるが、似通った日本語表現を取り上げ、その微妙な差を解説した本です。 96例を扱っていますが、その内の4例を簡略にして挙げてみましょう。
四は漢字読みすると次のように「よ、よっ、よん」と三通りあるが、これは単なる慣習で規則性はない。
| よ: | 四時、四次、四児、四隅、四次元、、。 |
| よっ: | 四日、四日市、、。 |
| よん: | 四冊、四本、四文字、四千、四周、四駆、四輪、四番目、、。 |
隣(となり)の席、横(よこ)の席、側(そば)の席 は同じ場所の席を表現することも出来る。 しかし 隣、横の場合は左右の席だけを意味するに対し、側の時は前後の席を表することも出来る。 では これに敬語の お を付けたらどうでしょうか。お隣、お側の席は可能だがお横の席は不可能。 という訳でこれらの違いを文法的に説明することは不可能で 慣用的と言わざるを得ない。 次に慣用例を数個挙げておきます。
| 1. | 隣(横、側)近所、 |
| 2. | 隣(横、側)の芝生、 |
| 3. | 横(隣、側)から口を出す、 |
| 4. | 横(隣、側)並び、 |
| 5. | 横(隣、側)車を押す、 |
| 6. | 教わる側(隣、横)から忘れる。 |
| A: | |
| 1. | 校庭には「大きい、大きな」銀杏の木が植えられている、 |
| 2. | 彼はとても「大きい、大きな」家に住んでいる、 |
| 3. | 「大きい、大きな」川がある、 |
| 4. | 「大きい、大きな」土砂崩れ、、、。 |
| B: | |
| 1. | 母親の「?大きい、大きな」愛情を受けて、 |
| 2. | 彼の「?大きな、大きい」人柄、 |
| 3. | 地球規模の「?大きい、大きな」プロジェクト、 |
| 4. | 「?大きい、大きな」夢を持っている。 |
最後に「〜始める」、「〜出す」の使い分け。
| 1. | 話し(始める、出す)、 |
| 2. | 降り(始める、出す)、 |
| 3. | 聞こえ(始める、出す)、 |
| 4. | 動き(始める、出す) |