客の顔を凝視しながら、下書きもせずに直接紙を切り抜いていく。 大声を出す口、魔法のように動く手が 同一人からの同時進行とは信じがたいほど。 わずか数分で、客にそっくりな顔の切り絵が完成。取り巻く観客から拍手と歓声が上がる。 この様子を私なりにカメラに数枚納めた。
この二週間後、クラブの講評会があったので、
3点提出の中にこの一枚を(参考までに添付しておきます)入れてみました。
講評は大体次のようになります。顔、手先のどちらを撮りたかったかが不鮮明です。
どちらか一方を強調すること。真剣な顔に惹かれたのなら、顔をもう少し大きくし、手先は多少ぼけ気味で良い。
手先を撮るなら頭は少し不鮮明でも良いから、額の上半分はカットししても良いでしょうなどと注意されました。
これを機に、絞り、焦点、撮影距離・位置など デジカメの操作法でなく、ごく初歩的な撮り方を述べてみましょう。 記録・記念写真、ポートレイトなどは別として、自分の感動やイメージを伝えるにはどうするか。 まず 何を撮りたいのか。そして 主役は真ん中から少し ずらすように心がけましょう。 そうすると画面に広がり、変化が出てきます。
絵画の場合と同じように構図の基本は「三分割法」、 つまり 画面を縦、横に分割する線を2本引き、その交差点のいずれかに主被写体(の中心)を近づけること。 したがって 地・水平線の入る風景写真ではこれらを中心に持ってきて画面を二等分にしないようにする。
また画面の左右に 同じような立木を入れるのは絶対に避けましょう。 同一画面に複数の物体があるときは、主体を鮮明に、つまり一目でわかるように撮ることで、 欲をかきすぎないようにしましょう。 これらはカメラマンの基礎知識で、常々注意されていても、いざという時に なかなか活かされません。 絵画、俳句、川柳などと同じように、場面の切り取り、絞り込み方が非常に重要なポイントです。 (2014- 4- 1)