夏のある日、今春高校生になった孫に頼まれてカシマスタジアムまでアントラーズの試合観戦に連れ出されました。本人は大の サッカー付きで、中学三年までサッカー部、今はなぜか日立一高ラグビー部だけど、サッカーの夢断ち切れず、年間サポーター シートを購入しているほどの熱の入れ方です。両親とも仕事があるため、なかなかスタジアムへ出かけられず、一人で電車で 出掛けることもあるが、帰宅は真夜中になってしまうので、そこで暇なお爺ちゃんの出番というわけです。
Jリーグが始まったばかりの頃、一度だけカシマスタジアムで、ジーコ、アルシンドと叫びながら観戦したことはありましたが、 今回はゴールネット裏のサポーターシート、周りはアントラーズのユニフォームを着た若者ばかり、中には年配者もいるが、 さすがに73歳超えは見当たりません。孫が用意してきたみんなと同じようなTシャツに着替え、赤い帽子で白髪を隠し、首には 赤いスポーツタオル、最初は嫌だったのですが、かえって目立つからと説得されていやいやの着用です。
さて、試合開始少し前になると、ほぼ全員が立ち上がり、リーダーの指示のもとに腕を上げたり選手の名前を連呼したり、これは 試合中もずっと続きました。最初は座っていましたが、何故か場で目立つような気がして、また右に倣えの人生経験からついつい 同じ動作をしている私がおりました。
そのうち大きなフラッグが前から頭上を覆い始め、一緒に手を挙げて支えたり、隣席の孫の指示に従い、スポーツタオルを前に突き 出したり、皆と一緒の動作をしている老人になっていました。周りを見渡すと試合中飛び跳ねて腕を上げているサポーターは選手以上に 汗びっしょり、結局応援することで、選手に元気を送ることはもちろんですが、試合中ずっと飛んだり腕を突き上げたり声を出したり しながら選手と一緒にプレイしている無我の境地になっています。
さすがに後半になると老人は疲れて、時々腰を下ろしてしまいましたが、この若いエネルギーいっぱいの雰囲気には充分浸ることが できました。よくいう元気をもらったかどうかはわかりませんが、この年でサポーター席ならではいい経験をさせてもらいました。
ところで、日立一高のサッカーは、私たち年代の1,2年前には、全国制覇に手が届く勢いでしたが最近は勢力分布が他地区に移って
しまい、なかなか昔に戻ってきませんね。母校の再起を祈念したいと思います。
当日の写真を一枚添付しました、スタジアムの熱気が感じられるでしょうか。
