時効(?)になったので、恥ずかしい体験談をお話しします。四月末に起きたこの話をしたら、息子達から即刻、自動車運転は止してくれとか、 旅行もほどほどにとか忠告されるのを恐れた。でも三ヶ月ほど前、長男が帰省した折、私が旅行先で救急車のお世話になったことを妻が気軽に 語った。でも自動車事故を起こした訳ではないし、重態に陥った訳でもないので気軽に聞き流してくれた。
四月末、沼津KKRに宿を取り、入浴後缶ビール350cc、そして一時間後の夕食時に日本酒を一本飲んだ。次々と目の前に並べられるご馳走は全部 美味しく平らげ、妻の食べ終わるのを待っている間にいつものように睡魔に襲われた。また同時に軽度の吐き気を感じたようにも記憶する。 すると妻が「お父さん、部屋へ引き上げましょう」と呼びかけたが、いつもの反応と違う(?)ことに気付き、「お父さん、お父さん」と大声を 上げたらしい。私はこの声に気付き返事したが、妻はとっさに心房細動の再発かと危惧し、大声を挙げ周囲に助けを求めた。料理係の人や泊まり 客達の素速い反応で私が運ばれてきた座布団に横になると、氷で冷やしたり、脈拍をとったり、救急車の手配をしたりしてくれた。私は最初から 意識はあったが、事務長も一応救急車で診察して貰ったのが無難でしょうとなり、数分後に救急車は到着。救急士は私と問診しながら血圧、脈拍 などを検査する。すっかり病人になりきり担架で移され、妻も同乗し、小雨の中を10分近く、例の気忙しいピーポー・ピーポーのサイレンを鳴 らし市内の救急病院でなく夜間診療の内科医院へ急いだ。軽度の病人と判断すると普通病院へ搬送するらしいが、屋根のない玄関先での駐車、 数秒ほど小雨の洗礼を受けてからの入出、診察となった。
医師と私の問答、手足の動きなどに何の支障も無く、医師も安心した様子。心電図をとったが、やはり異常は認められ無かった。「明日、三保の 松原に旅行しても大丈夫でしょうか」と尋ねると、念のため一日ゆっくり休養して下さいとのこと。帰りはタクシーを呼び、先ほどとは少し違った 道を走り宿に戻った。医師の助言を尊重し、心苦しかったが、M君達との三保の松原行きを取り消すことにした。八時頃M君に電話し、「体調を崩し 医師から明日の外出は控えるよう言われたから、突然のことで誠に申し訳ないが明日の約束は取り消させて頂きます。H君にも宜しく」と伝えた。
最初のプランは気軽に三保の松原から今年最後の残雪を被る富士山を撮ることであった。そこでその旨M君へ連絡すると、折角の機会だからとH君を 呼び出し、彼の車で日本平、久能山まで脚を伸ばしましょうと旅行案を練ってくれた。それだけに彼らの落胆は大きかったようだ。この欄をお借り し改めてお詫び申しあげます。
翌日の朝食時、妻があそこにいる若い女性が昨晩てきぱきと適切な看護処置をしてくれ心強かったと教えてくれた。食事後、早速彼女のところへ 行き、昨晩のお礼を述べると、彼女は幸運にも看護士であることを知った。幸いなことにこの日は体調も良く、バスで沼津港に出て、近くの公園で 行われていた鯉のぼり祭りを撮ったり、魚市場等を見学し無事宿に戻ることが出来た。