浅草での酒盛り (稲植 俊雄) -2014.12.12-所用があって12月の初めに車で上京し東京に4日滞在した。最初の日の夜は、帝国ホテル富士の間で、 250名が参集して行われた作曲家故遠藤実さんの7回忌に参席した。遠藤実歌謡音楽振興財団理事長 遠藤由美子さんの挨拶のあと、作曲家船村徹さんが遠藤実さんとの思い出を話し故人を偲んだ。今宵 参席した遠藤実さんゆかりの歌手、北島三郎、千昌夫、森昌子、こまどり姉妹、五月みどりさんなどが 国民栄誉賞を受賞した作曲家に作曲して貰った歌をステージで歌って故遠藤実さんの冥福を祈った。 人気歌手の歌を間近で聴くことが出来て嬉しかったが、座っている席からステージが遠くて歌手の顔が よく見えなかった事が残念だった。 三日目は元勤務先の同期が集まり、昼過ぎの銀座で同期会を行った。この同期会は2〜3ヶ月ごとに 行われており、毎回十数名程が集まって酒を飲み歓談する。会場はいつも「銀座ライオン」。最近は 病気の話題が多くなったが、古希を過ぎても元気な同輩が多く、酒や料理の量も若い人に負けず 劣らず健啖家揃いである。午後3時過ぎに全員、赤い顔の千鳥足で会場を後にした。 その前の日の午後、浅草で宮城倉次郎、堀江尚文さんのご両人と酒盛りをした。1ヶ月半ほど前、 宮城さんから電話で、堀江さんを誘って浅草での酒盛りの提案があり快諾した。上京の際はいつも 豊洲在住の娘の家に泊めて貰っており、この日、娘に豊洲から浅草への地下鉄の経路を尋ねたら、 豊洲から浅草まで船で行くことを勧められ、豊洲から東京都観光汽船の水上バス「ヒミコ」に乗船し、 隅田川を遊覧して東京スカイツリーなどを眺めながら40分の船旅を楽しんだ。発着時間の都合で 待合せ時刻を当初の予定から30分遅らせて貰った。乗船中に宮城さんから電話があり、待合せ場所の 神谷バーは本日休業なので別な居酒屋で待っていると連絡があった。 浅草に着いてから電話をして宮城さんに居酒屋の近くまで迎えに来て貰い堀江さんの待つ店に行った。 店に入り久し振りの再会に乾杯をして酒盛りを始めた。三人でよもやま話をして話が弾んだ。店には他に 客が二人だけで心地よい感じの居酒屋だった。暫くして店の奥にいた70歳半ばと思われる高齢の紳士が 入口近くで勘定を済ませたあと、店の扉が振動するような大声で怒鳴り始めた。怒られている相手は 40歳半ばの男で、何があったのか知らないが、この老紳士は、下だらない事を散々言って腹が立つ、 不愉快極まりない、ふざけるな、などと声を震わせて男に怒声を浴びせ帰って行った。こんなに激昂して 怒髪天を衝くような男など他にあまり記憶がない。その後は又静かになった。昼過ぎから酒盛りをやるのは 我々だけかと思ったら、他にもいることに安心した。 1時間ほど酒を飲んだあと近くの浅草寺に御参りをすることにして店を出た。浅草寺の前で記念写真を 撮ろうとしたら、近くに女子高校生三人がいたのでカメラのシャッターを押して貰った。熊本から修学 旅行で来たとのこと。年末のこの時期に修学旅行をする学校もあることに驚いた。浅草寺に行きお賽銭を 上げて今年1年間の無事を感謝した。 昔の通り我ら酔客は一軒では終わらず別な居酒屋に行くことにして以前に来たことのある店に入った。 二軒目でも会話が大いに盛り上がり、酒もどんどん進んだせいかこの店での後段はあまり記憶が定かではない。 憶えているのは、この次はもう少し仲間を増やして酒盛りをしたい、樫村英彦さんの幹事で来春クラス会 開催の予定がある、等である。まともに電車で帰ることが出来る程度の酒量にどうにか止めそれぞれ再会を 約して店を出た。お陰で楽しい酒盛りの宴となった。次は桜の咲く頃の酒宴を望んでいる。
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