秋色の水戸城三の丸 (沼田 吉治) -2015.11.25-


観光ボランティアの研修会、終わってから水戸城の秋の色を探しました。
まず、三の丸西側の空堀、石垣や天守閣はなくてもやはり御三家にふさわしい規模です。 ギンナン拾いの方も、最近では見かけられなくなりましたが、この土塁と空堀は原形を とどめる形で残っており、石垣がなく,土塁の空堀側法面に小段状の犬走りがあることから, 全国的にも珍しい城郭史跡だそうです。
この犬走り部分に植えられた樹齢およそ90年と推測される銀杏の根が張りすぎて, 地表面に大きく露出したり、400年という長い年月の中での崩落が進んでいたため, 平成18年に修復工事が行われました。

空堀の東側、三の丸旧県庁の土塁上の木々も紅葉が始まっています。三の丸は9代藩主の 斉昭公が弘道館を作るまでは、12の重臣屋敷があったところ、すべて立ち退かせて 日本一の規模(178,400u、54,000坪)を持つ藩校、弘道館を建てました。当時の敷地図を見ると、 土塁の内側のこのあたりには馬場があったとあり、百拾四間全幅三間五尺と載っていますので、 205.2mもの長さがあったようです。

二の丸などのお城中心部に向かう大手橋付近も、すっかり秋の装いです。 奥行き5.5mもあった大手門跡の北側で、先日瓦塀が発掘されましたが、その部分はいまシートが かかっています。千枚以上の瓦を使った重厚なつくりで、徳川家の威信を高めようと装飾性を 高めたのではないかと言われています。いま水戸市で進めている大手門復元計画に向かっての明るい 話題になりました。


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