デジタル双眼鏡・顕微鏡 雑感
   (栗田 直久) -2004.10.11-


 「三種の神器」といえば、昭和30年代の「白黒テレビ」「電気冷蔵庫」「電気洗濯機」を指しましたが、 その後「新・三種の神器」として「カラーテレビ」「クーラー」「カー(車)」の「3C」になりました。 次に「平成の三種の神器」と呼ばれていたのが、「パソコン」「携帯電話」「カーナビ」でしたが、 これらは、ほぼ普及し終わりました。

 そして「現代の新々・三種の神器」は「DVDプレーヤー」「デジタルカメラ」「薄型テレビ」になりました。 このように「三種の神器」といえば、みんなが欲しがる高級耐久消費財のことを指すようです。 中でもデジタルカメラが驚くほど普及しています。今回はこのデジカメの両極端に位置する、 デジタル双眼鏡とデジタル顕微鏡を紹介します。


デジタル双眼鏡

 デジタルカメラ機能つきの双眼鏡はIT機器の中では珍しい機器の一つですので、 以前から興味をもっていましたが、 画像として保存するカメラの画素数が 200万画素(1600×1200) 以上のスペックの発表を待っていました。 しかし、なかなか発表されないので、 PENTAX が 2003.8 から発売していた 130万画素(1280×960) の DIGIBINO DB200 を手に入れました。

DIGIBINO DB200 の主なスペック

倍率7倍
実視界7.1度(4.6×6.1度)
使用CCD1/2.7インチ,134万画素
レンズ37ミリ F4(35mm換算250mm)
画像サイズ1280×960ピクセル
640×480ピクセル
画像保存SD MEMMORY CARD
撮影枚数
初期付属(16M)
S.ファイン:約 50枚
ファイン  :約100枚
エコノミー:約300枚
フォーカス双眼鏡連動
シャッター速度1/8000〜1/30秒
撮影距離2m〜∞
モニター1.6インチTFDカラーLCD
電源単3形アルカリ電池 2本
サイズ44(H)×127(W)×69(D)mm
重量270g(電池別)

この双眼鏡(PENTAX DIGIBINO) は左右のレンズの中間に、 デジタルカメラ用レンズをもう1つ設けるという仕組みで、 中央にあるレンズカバーを開けるとデジカメ機能が起動して、 カバーを閉じると電池なしでも双眼鏡として使えます。

 ピント合わせは液晶画面の前にある“クルクル”するダイヤルだけかと思ったら、 それ以前に、まず“クルクル”を回して接眼レンズを写真のように前に出して、右目で覗きます。 するとそこに“十字マーク”が見えておりますので、 その十字がハッキリと見えるように右目の接眼レンズ自身を左右に回して調整します。 次に“クルクル”を回してピントを合わせ、今度は左目で覗いて、 対象物がハッキリと見えるように左目の接眼レンズ自身を左右に回して調整します。 このように3段階の調整するのが“視度調整”です。 これをやらないと双眼鏡で見た画像とデジカメで撮れる画像に狂いが生じて、 ピンボケ画像になってしまいます。

 実際に撮影を行なってみたところ、双眼鏡部と連動するピント合わせがシビアなことや、 利用前の“視度調整”をしっかりしていないとピンボケ画像ばかりになってしまう・・・という印象を持ちました。 現在の撮影機器の殆どはオートフォーカスなので、手動のピント合わせは面倒であり、苦労します。 この機器はピント合わせ以上に“視度調整”が重要な要素なっているので、 数多くを体験して操作技術をマスターすることが大切になります。 視度調節とピント合わせの両方がうまくいって美しい画像が得られるのです。

 デジカメ部の起動時間や撮影間隔はほとんど意識する必要がないほど速く、 撮りたいと思ったその瞬間から、何枚でも撮り続けられます。 液晶画面でピント合わせを行えば、面倒な“視度調整”をしなくていいので、 速く撮影したい時は助かります。 しかし、明るい屋外では液晶画面が見にくいのが難点です。 やはり、“視度調整”をして、接眼レンズから覗いて撮影する方が安心できます。

 なお、手ブレ防止の機能は持っていませんので、 手ブレを防止する場合は面倒ですが三脚を装着しますが、 被写体の明るさによりシャッター速度を最大1/8000秒まで高速化されますので、 よく晴れた昼間であれば手持ちで撮影しても手ブレの問題はありません。

 デジタルカメラ機能つきの双眼鏡は単機能の双眼鏡よりも割高になってしまいますが、 割高分に見合うだけの楽しみは十分に得られました。


デジタル顕微鏡

 正式の名称は「Intel Play QX3 コンピュータマイクロスコープ」と言い、 USB 接続でパソコンにつなぐことができるデジタル顕微鏡(10倍・60倍・200倍)で、 デジタルビデオ画像処理技術を使い、 昆虫、植物などの画像をパソコンの画面に表示、拡大、保存することができます。 また、静止画面だけでなく動画ビデオの録画も可能で、 レンズ部分を取り外し虫眼鏡のように使用することもできます。 さらに、付属していたソフトを使用して、 顕微鏡で取り込んだ画像に文字、エフェクト(特殊効果)等を加えて画面上で編集をすることができます。

Intel Play QX3 コンピュータマイクロスコープ の主なスペック

倍率10倍、60倍、200倍
USBコードの長さ2m 40cm
サイズ
・スタンド使用時
・マイクロスコープ
 
H:27cm、W:13cm、D:17cm
H:19cm、W: 9cm、 D: 9cm
CCDの機能フルカラー約20万画素
静止画512×384
動 画320×240、15フレーム/秒
保存形式
・静止画
・動 画
 
bmp または jpg
avi
電力仕様500mA

 1999年のクリスマス商戦において、 デジタル・トイの中で全米売り上げトップを記録した商品だそうです。 私はその1999年12月に自動車で秋葉原へ買物に行く友人に頼んで、 輸入品を扱っていた店(ぷらっとホーム(株)) で買ってきて貰いました。 アメリカの子供たちは このようなデジタル機器を クリスマス・プレゼントとして手に入れている事に対して 羨望感情を抱いた覚えがあります。 (了)