「虫歯と痴呆」 (中島 節) -2003.12. 8-
最近感心した「虫歯と痴呆」の話、きっと役立つと思われますので送ります。
ニュース源は無料サービスの英文記事から。
■編集後記■
■ 東北大学大学院の渡辺誠・歯学研究科長らのグループは、仙台市内に住
む70歳以上の高齢者1167人を調査し、健康体である652人では平均14.9本の歯
が残っているのに対し、痴呆の疑いがある55人の歯は平均9.4本であることが
判明しました。また195人の高齢者に対してMRI(磁気共鳴画像診断装置)撮影
を実施し、残存する歯の数と脳の容積の関係を調査したところ、歯の数が少な
くなるほど海馬付近の容積も減少していることがわかりました。
■ アルツハイマー型痴呆についてはまだ原因がよくわかっていませんが、こ
れまでの研究では老人斑の原因物質であるアミロイドβ蛋白が脳にたまるのを
例えばビタミンEやDHA(ドコサヘキサエン酸)などの抗酸化物質や、活発な精
神活動によって阻止できるということがわかってきています(かつてアルミニ
ウムが痴呆の原因と言われたこともありましたが、現在の研究では密接な相関
はないとされています)。
■ 「8020運動」という名前をご存知の方も多いでしょうが、これは厚生省と
日本医師会が展開しているキャンペーンで、「80歳になっても20本、自分の歯
を保とう」という運動です。今回の研究結果から、自分の歯を維持することは
食生活のみならず、老後を健康に過ごすためにとても重要な要素ということが
いえるのではないでしょうか。(了)