「しめなわ」考 (中島 節) -2004. 1.29-


 「しめなわ」は注連縄、標縄、七五三縄と表記できる。 また「しめなわ」の語源は「仕切りめ縄」で「しきりめ」が「しめ」に短縮されたと考えられている。 さてここでは「しめなわ」の意味、形状や「七五三縄」の由来を中心にお話したい。

 「しめなわ」は誰もご存知のように神社、 神棚など神聖な場所を不浄な場所から仕切るために用いられる神事道具の一つです。 でも神仏混交の歴史を物語るように観音様、お寺にも「しめなわ」を見かけたような気がする。

 昨年春、「九州神話の国めぐり」の旅に参加したとき天の岩戸を訪れた。 その時ガイドは次のように説明してくれた。 「天照大神を天の岩戸から迎え出し、また隠れないようにと縄を引き渡したのが「しめなわ」の起源です。 そしてここに張ってあるのが本来の「しめなわ」です。よくご覧になってください」。 今まで見たことのない代物だった。

 一定の間隔で縄(〆の子)が七筋、五筋、三筋と垂らされ、その間に紙垂(しで)が垂らされていた。 つまり縄の太さは一定で、そこに||| * ||||| * |||||||のように藁、紙が吊るされていた。 ということで「しめなわ」は「七五三縄」と書くのが本当らしい。 この後、見学に行った高千穂神社のしめなわも当然「七五三縄」であった。

 しかし、この七五三縄も長い歴史の中で装飾化、形式化などが進み、色々な「しめなわ」が誕生した。

 縄にも右なえ、左なえ(これが元祖)あり、
  1)右が太く左が細い、
  2)その逆、
  3)どこも同じ太さ、
  4)中心が太く左右が細くなる紡錘体・・・などがある。

 また垂らし物では
  A)紙垂だけのもの、
  B)〆の子だけのもの・・・などがある。

 今日(1月29日)のNHK「昼時ニッポン」で見た北海道層雲峡の氷瀑神社のしめなわは4B型であった。

 これから皆さん神社、仏閣を訪れる機会が多くなるかと思います。 ちょっと何型の「しめなわ」か見てください。楽しみが一つ増えましたね。

 特に京都在住の辻井君、神官の鈴木茂弘君からの反応が楽しみです。(了)