続:花を求めて (中島 節) -2004. 4.23-



 3月に引き続き、また「花を求めて」撮りまわった4月の様子を概略綴ってみたい。 言うならば私のメモ帳の延長で、皆さんにお見せするものでないかもしれません。

4月1日(水、晴)、六地蔵寺とひたち海浜公園。

 前日31日は土浦市内で桜名所のひとつに挙げられる新川に午前中でかけた。 でも川の水量は少なくまた濁っていたので、川面に映る乙な味の桜を撮ることは出来なかった。 そしてこの日は満開のシダレ桜を撮りたくて再度六地蔵寺を訪れた。 三日前と違って境内の駐車場から車は溢れ出し、近くの道路に十数台ほど停まっていた。 これだけ集客力のある優雅なシダレ桜は私たちの期待に十分応えてくれた。

 そこから約束の10時半、孫の待つ勝田に辛うじて間に合った。 小5の孫をガイドに公開中の虎塚古墳を見学してから、国営ひたちなか海浜公園に車を走らせた。 芝生の広場で美味しく弁当を食べてから、私は家内たちと別行動をとった。 「聴くと見るでは大違い」の通り実に美しい、スケールの大きい魅力的な公園だった。 再会約束1時30分に10分ほど遅れ、汗を流しながら合流できた。

 水仙ガーデンは一見の価値ありと力説、再度3人で水仙を見に戻った。 少し見頃は過ぎていたが花桃は満開でコントラストがとても綺麗だった。 間もなく訪れるチューリップ、豪華な夏のヒマワリ、風に揺れるコスモス、、、 と想像するだけでも楽しくなってくる。 いつか栗田君が写真入でこの公園を紹介してくれたが、皆さんにお勧めの行楽地だと私も思う。


3日(土、晴)、北条・大池の桜。

 自宅から車で35分、昨夜一時強く降った雨の影響は八分咲きのソメイヨシノには見られなかった。 昨年もここに来たが、桜を撮るのは難しい。 電線は絶対に避け、なるべく絵葉書用写真にならないよう、、、。 ボンボリ、あるいは筑波山を背景に数枚撮って見たがやっぱり納得のいく作品は無理だった。


5日(金、晴)、岩間・愛宕山の桜。

 町内社会学級の花見会。岩間の駅から往復歩いた仲間は男女合わせ10名足らず。 他の20数名はタクシーで登る。 最後の300数十段の狭い急な階段を一直線に登るのは決して楽ではなかった。 頂上から少し下りたところに駐車場と眺望のよく効く広場があった。 ここで左右、眼下に桜を眺め、例の「一番しぼり」をゆっくり味わいながら幸福の一時を過ごした。 昼食後近くに名の知らぬ大輪の美しい桜を見つけカメラに収めた。


7日(水、晴)、裏筑波のカタクリ。

 紫尾口からユースホステル跡地まで車で上る。 そこから歩いて僅か10分で目的地。 斜面に可憐なカタクリは今が盛りと咲き誇っていた。 栃木・みかも山公園と違ってここには柵がなく自由にカタクリに近づきプロポーズできるのが最高の魅力である。 レフ板を使いより美人に仕上げるのがコツであるが至難の業である。 出来れば3本寄り添っていて欲しい、バックはグリーンが良い、、、 となるとなかなか理想的な花は見つからない。


9日(金、晴)、桜川村和田公園のチューリップ。

 昼食後車で南へ約70分の単独ドライブ。 翌10日は長山洋子を迎えてのイベント開催とか、 広い臨時駐車場が公園近くのあちこちに用意されていた。
 今日は公園に悠々駐車できたが、チューリップの盛りは過ぎていた。 赤、白、黄色と区分され整然と咲いていたが。 広角レンズに替えて撮ってみたがどうしても不満が残る。


15日(木、晴)、霞ヶ浦・水郷と花室川。

 「朝のうち濃霧」の天気予報を聞き、5時半頃ひとりでそっと家を出る。 予報に反し湖畔には霧は全くなかった。 でも花弁を硬く閉じた新鮮なチューリップを前景にオランダを偲ばせる風車、 朝日に輝く純真な魚釣り少年の像を取ることが出来た。 直ぐここを引き上げ約3キロ西に離れた花室川に向かった。 ここには濃霧が立ち込め、期待して来た堤防に咲き乱れる菜の花は少し光量不足だった。 でも朝露に濡れ濃霧にほんのり浮かぶ菜の花は心を和ますのに十分であった。


18日(日、晴)、高萩市松岩寺の山桜。

 日曜日外出禁止の鉄則を破っての花見となった。 翌日は天気下り坂、役場に電話すると今日が見頃、 関東地方に目立った道路渋滞なしの情報をもとに高萩行きを決断。 常磐道をすいすい北上し難なく目的地に到着できた。 20台ほどの車が道端に駐車。 ちょっと横道に入り小高いところに駐車し山桜に向かった。 樹齢300年、樹高20メータ、県道高萩塙線沿いに聳える満開の姿は合格点。 花の色が薄いのが玉に瑕。 でも抜けるような空の青さが救いであった。

 当地婦人会手作りの安くて美味しい赤飯弁当を食べてから、高萩、日立経由で帰途に着く。 妻の実家に立ち寄ると、たまたま入四間・御岩神社の春祭りであることを知った。 義姉を乗せ地味な春祭りを覗いてくることになった。 うっそうとした杉林にピンクに咲き出した石楠花が和みの色を添えていた。 石楠花の森にする計画があるらしく数年後が楽しみである。 途中のすっかり寂れてしまった一本杉、本山がとても懐かしかった。


20日(火、晴)、小貝川ふれあい公園。

 新緑の筑波山をバックに色鮮やかな朝のポピーをイメージし、7時家を出た。 しかしこの期待は無残にも裏切られた。 ポピー畑の管理はおざなりにされ雑草が生い茂っていた。 畑中に意地っ張りのポピーが1本だけ寂しげに咲いていた。 そして道端に10数本の矢車草が申し訳なさそうに緑の荒野に色を添えていた。 ここを素通りし、脇を流れ小貝川に出た。 両岸のあちこちに心和ませる菜の花が咲き乱れていた。 それに柳の緑があいまって私たちをすっかり虜にしてくれた。 何か中国の静かな川辺に迷い込んだような気分になった。 筑波山を背景に一枚撮って見たかったが、 山は遠慮がちに薄雲(朝霧)に見え隠れし望みを果たすことは出来なかった。 しかしポピーとは異質の、いやポピー以上の光景に遭遇できたのは何よりの恵みであった。


28日(水、曇)、笠間つつじ公園。

 満開の新聞、TV情報に心躍らされ、休日前のこの日を選んだ。 筑波山、吾国山の峠を越え9時半前に目的地へ着いた。 曇天、早朝のためか公園近くに車、見物客の姿はまばらだった。 初めて訪れたつつじ公園、こんなに多種多様なつつじで色鮮やかに染めつくされているとは全く知らなかった。 「ああ、きれい。やー見事。ほんとに素晴らしいね。 、、、。」といった歓喜の声があちこちから響いてくる。 天気予報に反した小雨のいたずらで東屋に暫し足を留めることもあった。 でも大満足な小2時間だった。帰途について間もなく雷鳴が鳴り渡り、土砂降りになった。 「早起きは三文の徳」、「善は急げ」。 (了)