ネグリジェ(negligee)は18世紀に仏語から借りてきた英語で、 日本にカタカナ英語となって入ってきたのは戦後です。 この語源は皆さんご存知の英語 neglect 「無視する、軽視する、怠る」と同じ。 ということでネグリジェの大本の意味は「軽視された(服)」でした。 最初は色彩もデザインも無視された実用本位の室内着だったのでしょう。 それが昨今のネグリジェは如何でしょうか。色・型共に魅惑的で派手なものに変身してしまいました。 時代と共に意味も本体も変化するものです。
ところで neglect は ne-「否定」と -lect「集める」に分解でき、 「集めない→怠る、無視する、軽視する」と意味が変化、発展してきた単語です。 Collect, elect,select, recollectなど皆ネグリジェと親戚です。 この先の解説は省きますが、好奇心と暇のある方はどうぞ自分で調べて下さい。
次は語源の源について。発生的には「語原」が正しい。 原の部首「がんだれ」は切り立った崖を表す象形文字です。 その下に泉が湧き出る絵文字を書き添えたものが原の原型で、 「みなもと、はじめ」の意味で使われていました。 この用法は原因、原義、原本、原理、原料などに命をつないでいます。
ではなぜこのような変化が起こったか。「原野、はら」を表す漢字は画数が多く複雑であった。 そこで発音【ゲン】が同じで綴りの簡単な原を代用するようになった。 でも混同を避けるため「さんずい」を原に付けたし「源」という新しい文字を造った次第。 詳しくは不明だが語源にはなぜかこの源が使用されるようになりました。 その他 水源、起源、資源、財源、電源などにも使われています。 しかし病原・病源、源泉・原泉「水や温泉が湧き出るもと」などには未だ迷いが残っているようです。 (2005- 7-12)