では何時ごろから日本では gentleman に「紳士」の訳語が付けられるようになったか。 『和英語林集成』1886 で gentleman を引くと 「kunshi, iegara no hito」の説明があり「紳士」はまだ顔を出していません。 しかし『日本国語大辞典』小学館 1982 によると 織田純一郎(1851〜1919)『花柳春話』訳本(1878)に初めて「紳士」が登場したとある。 10年程度の差は別にどうこうする問題ではないと思いますが。
ところで 中国語で「地方にいる官吏、昔のインテリ」 などの意味で使われていた「紳士」を 私たちの先輩が gentleman の訳語にあてました。 つまり国字です。 しかしこの便利な単語を中国人も見逃すわけがなくジェントルマンの意味に使うようになりました。
また幕末から明治にかけ西欧文明の学問・思想などを急速に受け入れるため、 翻訳語の必要に迫られ 国字が誕生することになった。 基本単語に社会(society)、個人(individual)、近代(modern)、恋愛(love)、 自然(nature)、自由(liberty, freedom)、権利(right)、経済(economy)などがあります。
今回は小難しくなり失礼。暇を見つけてはこんな趣味に浸っています。 では皆さん暑さに負けずお元気で。(2005-7-22)