姿の見えない巣に向かってスプレーを噴射攻撃、2,3匹が緊急発進してくる。 また異変を知ってか外出中のハチが2,3匹と舞い戻ってくる。 最初のうちはスプレーで応戦できたが、いつの間にか左手の甲にちくりと一撃、 続いて右上腕部内側にも一撃。急ぎ患部を交互に血の出るまで吸い上げた。 そして噴射の手を休めず奮戦しているうちに いつの間にか帽子のつば下に回り込み 左の眉毛上に第三弾を撃ち込んできた。
ここには口が届かないから指で毒を押し出すように2,3回強くつまんだ。 これで大和男子はひるむわけにも行かない。戦闘の結果もはっきり見えてきた。 杉の小枝から巣を取り離したが不運にも宝物は落下、もろくも二つに割れてしまった。 巣にしがみついているハチ、のんびり舞い戻って来るハチにスプレーの止めを刺したが、 意気消沈すごすごと家路についた。
妻には小声でハチに刺されたことを告げ、ムヒやアロエの汁を患部に塗ってみた。 痛みはあまりない。額、右腕はたいしたことないが、左手の甲がはれ上がってきた。 2時間もすると少し腫れが引いてきたので、 早く毒が撹拌するようにと甲を軽くマッサージしてみた。 しかしこれは逆効果か、前にもまして腫れ上がってきた。
翌朝になると手がとても痒く、腫れも一向に引かない。 インターネットで調べると先ず医者にかかること、 薬は副腎皮質ホルモン軟膏が良いと書いてある。 春先、鼻のオデキで投与され使い残りの軟膏があったので早速患部に塗ってみた。 妻も心配になり、電話で日曜日急患受付病院を探してくれた。
ハチ刺され患者を診察する科が麻酔科とは始めて知った。 若い医者もなれたもの「子供のころハチに刺されたことはあるでしょう。 それなら免疫がありますから心配はいりません。 心配なのは刺されたときアレルギーを起こし呼吸困難になる方です。 2,3日後傷口から化膿することが無ければ大丈夫。 薬は副腎皮質ホルモン軟膏を出そうと思いましたが、 既にお持ちのようですからそれを使ってください。 何か変化がありましたまたどうぞ。お大事に」と数分の問診だけで終了。
時間、日にちが経つにつれ次第に腫れが引いてきた。 痒いのが暫く残り、全快には1週間かかった。 私の敵は体長3センチ足らずのコガタスズメバチのようでした。 10月までスズメバチは元気に巣づくり、子育てに余念がありません。 私の真似だけは絶対しないでください。(2005-8-3)