自動車事故に想う (中島 節) -2003.11.26-


 新車の栗田君が人身事故に巻き込まれたとは本当に驚きました。それに奥様まで怪我 をされたとは。 加害者からは一言の謝罪の言葉もなく、保険会社の影に隠れてしまったとのこと、心 身ともに傷ついた栗田君が憤慨するのも無理からぬことです。

 この記事を読み、20余年前に起こした長男息子の接触事故を思い出しました。息子 は6国沿いで昼食を取り、右折し日立に向こうとした時右側に50CC バイク。右折せずバイクの通過を待っていたところ、車に衝突してきた。

 「警察に連絡しましょうか」と60歳近い女性に問いかけたが、 「大丈夫です。連絡しないでいいです」との答えだった。 でも念のため住所と名前をメモし手渡し別れた。 それから二、三日後、勝田警察署から「交通事故無申告」のかどで呼び出しを受け、 罰金・免停の処分を受けることになった。 息子の善意を無視し、一方的に警察に連絡し、わが子を違反者にしてしまった相手が 憎かった。しかしことここに至っては何を抗議しようが無駄。

 事後処理をいっさい保険屋に任せた。その時見舞いに行く必要はないと指導されたと 記憶します。それは保険会社同士の話し合いで事を事務的にスムーズに迅速に解決し たいためのようである。場合によっては事故当事者間で感情的なもつれが起きないと も限らない。

 この1,2年後、今度は私が年末の真昼間、那珂湊魚市場近くで接触事故の加害者に なった。直ぐ警察、保険会社に連絡。「こんな広い広場で、左から来る車が見えな かったんですか」と駆けつけてきた警察官は呆れ顔で笑っていた。20代の某所事務 員の右ドアに私のバンパー左角が触れドアは開かなくなってしまった。

 この時も「見舞いに行く必要はないでしょう。どうしてもと言うならお見舞いの品で も届けては」と言われたと思う。心ばかりの見舞金を送金しただけである。 無事示談書を取り交わしてから、二ヶ月も経った頃、相手から首が痛むから治療・通 院代を頂きたい旨の電話があった。保険会社に相談し、冷たいようだがこれを拒否し た。示談書の意味は重い。(了)