初雪の洗礼を受けながらの旅(2003.10. 2〜10. 4)
(中島 節) -2003.10. 7-
10月 2日、阪神交通主催の旅行に参加し東北三県の秋を楽しんできた
(「白神山地ブナ原生林と高山植物ハイキング3日間」という長い呼び方が正式旅行名)。
といっても毎日、短時間ではあったが雨、あられなどに痛めつけられもした。
初日は新幹線いわて沼宮内駅で下車、後生掛温泉自然探勝路(右写真)へ。
雨の中、上下別のレーンコートに身を固め坂道を登りだした。
草津温泉の殺生ガ原よりずっと大きい地獄の底を垣間見るような荒涼たる山肌、
あちこちから湧出する温泉、白雲、それを取り囲むように錦織の紅葉にはただ感動。
頂上までわずか4,5百メートル上ると幸い雨も止み、最高潮の秋をカメラに収めることが出来た。
この後、バスで八幡平に移動。雨、あられを押して一時間の頂上ハイキングとなった。
二班に別れ、厳重に人数を確認してから現地ガイドを先頭に22名で出発。直ぐ2名ギブアップ。
30メートルほど進み強風、氷雨の中でガイドの説明が始まるとぞろぞろ10名がハイキング断念を申し出た。
結局10名だけが、あちこちで立ち止まり植物の解説を聞きながら頂上を目指した。
鼻水は流れ出る、あられは痛いほど頬を打つ、もうこうなったら一生の思い出にと元気を出し歩くしかない。
頂上を過ぎた頃からあられは雪に変わってきた。
実に寒い辛いハイキングであったが妻ともども無事茶屋にたどり着いたときは正直ほっとした。
第二班23名は全員頂上巡りを断念バスの中に残留したと聞く。
それからバスで十分、秘湯松川温泉に到着。
夕闇迫る頃、乳白色の露天風呂にたっぷり浸かった時の気持ちは描写するだけ野暮というもの。
真っ赤に実をつけたナナカマドに取り囲まれた風呂には時折枯葉が舞い落ちてくる。
先刻の寒さ、疲労をすっかり洗い流し八幡平温泉ロイヤルホテルへと向かった。6時到着。
二日目は先ず白神山地ビジターセンターへ。
日本一の超大型スクリーンに映し出される白神山地の四季を30分かけ事前体験。
臨場感と迫力があり実に立派な映画であった。
そこからバスで暫く移動し白神山地へ、残念ながら現地はまた雨だった。
「暗門の滝コース」をハイキングする予定だったが連日の雨で暗門川は増水、道は通行止めになっていた。
仕方なく予定コースを変更、滝の途中で折り返し、ぬかるみのブナ原生林散策となった。
ガイドは足早に私たちを案内していったが、後半になるとまた雨は止んだ。
カメラを持った数名はしんがりを勤める添乗員の許可を得、ゆっくり下山した。
それでも時間は余裕たっぷり。日差しを避け弁当食べてから、のんびり暗門温泉に浸かった。
黄葉には一週間早い辺りの山々を見ながら。
湯浴みしてから岩木山(1625m)八合目までバスは走った。
下界の天気晴れ、スカイラインを上って行くと紅葉が始まっていた。
期待しながら上るにつれ空は曇りだし終点についたときは雨、視界ゼロ、おまけにあられも降り出した。
トイレタイムを取って直ぐ乗車。でも6合目辺りから彼方の山並みを愛でながらの下山となった。
それから一時間、バスはひたすら鯵ヶ沢高原ホテルに走った。
最終日は日本海に沿って南下。
千畳敷を見てから二時間半の白神山地・12湖ハイキングにこまを進めた。現地はまた小雨。
レーンコートを着て緩やかな坂道を歩き出した。王池はやっと紅葉し出したところ。
一番奥の小さな青池は妖しいエメラルド色の魅力的な湖だった。
透明な湖底に沈む黒い幹、湖面に浮かぶ黄葉はメルヘンの世界。
数日後どう変化するか分からないが、他の湖はこの青池の足元にも及ばなかった。
相変わらずの小雨、バスの中で昼食弁当を食べてからまた日本海沿いに南下。
秋田県大曲近くの六郷を訪れ現地ガイド付きで湧水群を50分ほど見て回った。
しかし湧水の枯れているところもあり観光価値は低下しているように思えた。
ここから角館駅に出、18:42の「こまち」で帰省の途についた。(了)