2月の水上と谷川岳天神平
    (中島 節) -2004. 2.22-


 18日、常磐線と上越線に揺られ水上温泉・水明荘へ3泊4日の旅に出た。 水明荘(国家公務員福利施設)を選んだ理由は8食付 16,500 円という低料金と雪景色への憧れであった。 2時40分頃宿に到着。宅急便で送っておいた三脚と長靴を確かめてから温泉饅頭で一息入れる。 陽のあるうちにと、長靴に履き替え宿周辺の下見に出た。 道路の雪は完全に除雪されほこりが立つほどであるが、一旦横道に入るとズブズブと長靴は沈む。 夏なら利根の河原への降り口がある宿だが、この期間は除雪で塞がれ魅惑的なカメラポイントは絶望であった。 妻が積雪に足をとられるなどのハプニング後、1時間ほどで宿に引き上げた。 少し冷えた足先がじわじわ温泉で温まるときの快感はまた格別である。

 第2日目は9時に宿を出発、バスで谷川岳天神平に向かった。 客は二人ほど乗っていたが、終点まで行ったのは私たちだけであった。 前日は吹雪いたというがこの日は朝から晴れ渡り、谷川岳もくっきり見え、とても気持ちの良い冬景色。 ロープウエー終点近くに来ると足元に大自然の芸術作品風紋が眼に飛び込んでくる。

 ロープウエーを降りると文字通り一面目映い銀世界。 夏の草、潅木、岩はまったく姿を消し広大なゲレンデに変貌していた。 若者たちがシュピールを描いて颯爽とゲレンデを滑走して行く。 純真無垢な、滑降する勇姿に魅せられ暫し立ち尽くした。

 寒さだけを心配し出かけたが、三脚とカメラを持ちあちこち歩き回っていると汗ばんできた。 予想外の暖かさに嬉しい悲鳴を上げるほどであった。 冬景色を満喫し11:05発のバスで帰途に着いた。

 第3日目は昼食後、約3時間水上町まで散策した。 利根川、上越線を渡って宿から数分のところに銀嶺ハウスという小規模ゲレンデがある。 そこには貸切りバス二台で保育園児が来ていた。 雪だるまつくり、ソリ滑りに熱中する園児たちの黄色い声が雪原に木霊していた。 愛くるしい園児たちの笑顔、姿をカメラに収めるのに暫く時間を費やす。 そのあともカメラポイントを探しながら民族資料館まで足を延ばしたが、たいした成果もなく引き返した。 オーバーを腰にまとい汗を流し寂れた街をぶらぶらしながら。 途中で老婆(?)と立ち話したとき、 雪かきしながら「雪の降らない地方の人が羨ましい」といった言葉がしみじみと心に響いた。(了)