第1日目は上野駅発8:58の特急はやて7号で八戸駅まで乗車。
仙台までの停車駅は大宮だけ。
仙台を過ぎてから車内販売の弁当を買い求め、そうこうしていると12:04にはもう終着駅到着である。
仙台から先の停車駅は盛岡、岩手沼宮内、二戸だけ。
盛岡を過ぎると、車内のあちこちに空席が目立つようになり、急に車窓に緑が迫ってきた。
いやおうなしに陸奥の実感が伝わってくる。
八戸駅には古牧温泉ホテルの迎えバスが待っていた。
時間によっては奥入瀬直通バスもあるが、
もう二度と来ることのない初めての古牧温泉で2時間有効に過ごすことにした。
40分乗ると終着バス停。
この付近の大きな温泉宿は皆奥入瀬グランドホテル系列、その規模の大きさに先ずびっくりした。
古牧には渋沢公園、岡本太郎記念公園、港など見所はたくさんあるが時間の制約もあり博物館だけに絞った。
目的の小原川(おがら)湖(こ)民族博物館は温泉センターから歩いて数分のところにあった。 リュックを受付に御願いし、カメラだけを持って博物館に行った。 始めてみる民具、農具、漁具、什器などもあり、想像以上に充実した展示物(約18,000点)に大満足、 約90分かけたっぷり見学することができた。
センターに戻り 渇きと疲れを癒すため生まれて初めてサントリー缶チューハイを飲んでみようとしたがあいにく店になく、 代わりにキリンチューハイ氷結を買ってみた。 なかなか美味しい飲み物であるのを知り、チューハイ大人気に合点がいった。 ほろ酔い機嫌で歓迎無料バスに約1時間揺られ 目的地の奥入瀬渓流第二グランドホテルに時間通り午後4時に到着した。
朝5時の起床、長い一日であった。
部屋のお茶もそこそこに、最上階の大岩風呂に急いだ。
西日を受けた緑濃い山・南部赤倉岳を眼前に眺めながら疲れた体を温泉に浸ける快感、 心の奢りはまた格別である。 「満緑を湯船に浮かべ浩然の気」と駄作が一句飛び出す。
風呂から戻ると、先ほどのセンターでちょっと奮発して買い込んだ地酒・陸奥男山をゆっくり味わいだした。 これまた旅先ならではの楽しみである。
バイキング形式の夕食後は一休みし、ホテル専用のシャトルバスで外湯に向かった。 車で数分坂道を上ると、ライトアップされた幻想的な露天風呂だった。 もちろん ここも宿泊の出来る小規模な宿「八重九重の湯」であるがグランドホテル経営のものである。 激しくしぶきを上げ流れ落ちる滝、空には静かなお月様、底から湧出する源泉、客は2,3人、混浴もOK。 入浴後暫くすると若い女性、そして妻が合流してくる、誠に長閑な露天風呂であった。
第2日目、6月30日水曜日、曇り。
8時半タクシーを呼び馬門(まかど)岩へ急ぐ。
幸運にも運転士は奥入瀬渓谷撮影のベテラン、私たちのいでたちを見るなり話しは弾んだ。
撮影ポイントを印刷したイラスト・ガイドマップ
「水の郷・探訪」をくれ、この曇天は最高の撮影日和でシャッタースピードは1/8秒、
石ケ戸周辺のポイントなどを教えてくれた。
馬門岩で下車すると面倒なことに予想外の小雨が振り出した。 妻はレインコートと傘を用意していたので傘を借りることにした。 幸い10分足らずで雨は止んだが、やはり山の天気は要注意である。
魅力的な渓谷の景色、阿修羅の流れ、飛金(とびがね)の流れ、
雲井の滝、白銀(しろがね)の流れなどを、
先になり後になりそれぞれのペースで玉簾(たまだれ)の滝まで撮り進んだ。
雲井の滝の手前で持参したパン、菓子類で軽く腹ごしらえし、見逃しそうな名前負けの玉簾の滝を見た。
そこから少し戻り雲井林業バス停発13:48に乗り約20分、石ケ戸で下車。 そこの売店で買い求めたお握りを頬張り、 一休みしてからまた運転士お薦めのポイント「石ケ戸の瀬」に出た。 薄日が漏れ、渓谷・樹木の緑も明るくなり、ひときわ美しい自然に変容し、とても気持ちよかった。 でも運転士が説明してくれたように被写体の明暗がはっきりしすぎ写真撮影には不向きであった。
一通り撮り終わった頃、急に雲行きが怪しくなってきた。 どうにか濡れずにバス停の休憩所に滑り込むことが出来た。 短時間ではあったが雷鳴も伴う強い雨となった。 雨の止んだ石ケ戸を3時頃バスに乗り込み、30分後ホテル近くのバス停に無事到着。 地下道を通り抜けホテルへ戻り、部屋で一休みし、また前夜の露天風呂へ運んでもらった。 乗客は二人だけ、勿体ない歓待、夜とはまた一風変わった気楽な昼風呂であった。
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