私の車との付き合い (大島 健一) -2004. 3. 7-
私が運転免許を取得したのは41歳の時です。
取得が遅かった理由については、昨年列車に轢かれそうになった話で触れましたので割愛します。
本社勤務の時には、渋滞の話や、それを思うと利用する機会が少なくなると友達からも聞いていたので、
正直なところ利用価値は低いとそれほど重要視しておりませんでした。
ところが、名古屋支店に勤務してから、その認識は一変しました。
ご存知のとおり名古屋はトヨタのお膝元、
小さな喫茶店に至るまで駐車場が備えてないと商売が成り立たないと言うくらい車社会でした。
また、高級な車に乗るのがステータスと言う独特な雰囲気があったこと。
東京圏と比較して新しいモデルの車が多く中古車でも結構新しいものばかり、
オンボロは走っていないとの印象をもちました。
仕事上自動車関連の顧客も多く、車に関係ない生活を続けていては客との会話に支障があると感じたこと。
また、ゴルフにいく時いつも人に迎えに来て貰うのも心苦しくなっていたこと。
家の近くに教習場があり、取得には支店勤務の今がチャンス、
本社に戻ったらまず時間的に無理だろうと思ったこと。等々
そんなこんなで無免許は骨董品的存在になりつつあることに気付き一念発起でチャレンジしました。
夜間コースを選択しましたが、勤務が不規則で意のままにならず、取得まで3、4ヶ月かかったと思います。
人からは若くないから年齢×1万円は掛かるよと言われていましたが正にそのとおりの結果でした。
予約キャンセルの連続と、生来の身体能力の鈍さが相俟って、費用も人の倍以上掛かってしまいました。
最初に購入したのは、日産のブルーバード(1800cc)のオートマティック車です。
ドアミラーが既にポピュラーな時代になっていたのに、教習所の車が1800cc、フェンダーミラーだったので、
律儀にも同じような型式のものを選んでしまいました。
買い方は、店頭に行って1800ccのブルーバードを買いたい。いくらディスカウントとしてくれますかと問い、
正確には憶えていませんが30万ほど可能と言う回答なので
その場で即座に決めてしまったと言う大雑把なものでした。
店頭の営業マンをさぞ喜ばせたと思います。
日産車を選んだのはトヨタの牙城では日産車のディスカウントは営業政策上大きいと聞いていたからです。
それにこの地域のトヨタ車一色に対する反骨精神がどこかにあったように思います。(心が狭い?!)
プライベートと割り切っていたものの、日産車であることをトヨタ系列の顧客には秘密で、
車種を聞かれて返答に窮したことも度々ありました。これも今は懐かしい思い出です。
運転に慣れるまでは人は乗せないと決め、早朝出勤前に3,40分練習運転をしました。
今思い返すと噴飯ものですが、運転に全く自信がない。
左オーライ、右オーライ、信号青直進OKなどと声を出して真剣そのものでした。
最初の内は楽しさよりも怖さのほうが勝っておりましたが、慣れるに従い行動範囲も広がり生活が一変しました。
こんなに便利なもの早く導入すべきだったと。
記念すべき最初の長距離運転は約2ヵ月後の三重県の賢島へ行きました。
冬場の暖かい日に恵まれて喜んでいたところ、途中山道で、濃い海霧に見舞われ視界ゼロとなり、
私はゆっくり安全運転を心がけていたのですが、
家族の緊張は極度に達し、無事宿に着いたときにはぐったり。
無理もない事ですが全く私の運転技術は信用されていませんでした。
始まりはこんな具合でしたが、その後三年間の名古屋勤務時代は、その立地を生かし、
近郊ドライブ、伊勢、信州等々家族旅行を楽しみました。
私は車は走ればよいとの持論の持ち主でしたので、
このブルバードは以後12年間我が家の足として活躍しました。
その間いたるところを擦られ、へこまされ、満身創痍の状態で、
息子にこれではいかにも恥ずかしいと言われ退役してもらうことにしました。
と言う事で9年前、平成7年に2代目として、ホンダ アコード(2200cc)を購入しました。
今度車を買い換えたいと思っているのだけれどご推奨するのある?と会社の若い人に訊ねたら、
いまホンダでアニバーサルフェアをやっている。
ホンダの車は室内が広くドマーニなんか安くていいですよとのアドバイス。
早速、販社のホンダクリオを訪ねたら、そこにアコードの試乗車があったのです。
薦められるままに試乗し、すっかり気に入ってしまいました。
12年の老骨車に乗っていたせいもありますが、視界の広さ、
室内のエンジン音の静寂さ、それになんと言っても操作性の良さ。
10年一昔というけれど、この間の技術の進歩には驚きました。
心の中では購入を決めておりましたが、今回は気に入った風を示すだけで引揚げました。
すると脈ありと思った営業マンが家を訪ねてきて、日産からの切り替えなら勉強します、
長年の愛車ブルーバードを古すぎるけれど特別に下取りすると言う。
(確か25万ぐらいの提示だったか)と言う事で2代目としてアコードを購入しました。
今年で丸9年、約6.5万キロ走行、今も快調に我が家の足として勤めを果しております。
シンガポール時代の3年を除くと約6年間での走行距離ですから、年間1万キロ走行している事になります。
結構走っているなと思いますが、皆さんはどれくらいでしょうか。
私の「車は走ればよい」の持論を知っている息子(今年大学4年)は、
私が乗りつぶす前に譲り受けたいと狙っており、
「新しくフィットなんか良いんではないの」と盛んに勧める。
「年金生活の身、そんな贅沢できない、お前が早く大学院を卒業してからだ」と。
ということはこのアコードも12年間愛車の役を務めることになりそうです。
最後に、擦ったりの自損事故はありましたが、運転暦21年、
無事故・無違反で現在のところ正真正銘のゴールド運転免許者です。
だが年齢も年齢、気を引き締めて、安全第一をこれからも心掛けます。
皆さんも安全第一に!
(了)