墓参り (大島 健一) -2003. 9.26-
お彼岸には、父母の墓参りに行ってきました。私の父母の墓は東京・深川にあり、家
内の父の墓が東京・浅草にあります。最初に家内の方、その後に私の方といった具合
に両方お参りするのですが、お互いに近いので助かります。
両方の父親が大の酒好きでしたので墓前に必ずワンカップのお酒を供えるのですが、
今回は中島先生ご推奨の菊水ふなぐちにしました。いつも父と一緒に飲む振りをする
ために、開けてちょこっと一口につけてから供えます。近くのコンビニで買ったので
すが、これがまた頃合に良く冷えていて美味しく、ついつい一口二口と飲んでしま
い、約3分の1位を二人で味わってしまいました。家内と大笑いしました。
お彼岸は、私の兄弟(姉二人、弟二人と私の5人)全員が大抵集まります。今回も全
員集合でした。墓参り後は皆で昼食をとることを習慣にして父母の思い出話をしま
す。私達兄弟は、父を亡くして一年後(私が中学1年生)に母が過労で結核と心臓病
で長期入院してしまい、兄弟全員で食うため生きるために必死になって働いた時代を
経験しているため、未だに結束が固く、その仲の良さはお互いの妻たちから異常だ等
と皮肉られているほどです。
あの苦しい時代を乗り切ったのだから、どんな境遇になっても驚かない逆境に強い
人間に成れたのだとか、毎度そんな話になってしまいます。お互い励まされます。
それにつけて思い出すのは私達が苦しかった頃、本当に近所のおばさん、お店のお客
さん、仕入先のおじさん、おばさん、それに学校の先生、友達、周囲の人が皆心配し
て良く面倒を見てくれたと思います。戦後10年もはや戦後ではないと言っていた頃
ですから、世の中大分落ち着いてきたものの、今と比べると本当に社会全体が貧しい
時代でした。
でも、社会が他人のことを思いやることが当たり前で本当に人情味がある人が回り
に沢山いました。今思うと心配してくれるだけでも私達兄弟は精神的に社会に守られ
ていたのだと思います。私達が今日あるのもそういう社会のお陰だと、今の世にそん
な境遇に置かれたら乗り切れたかどうか、本当に感謝しなければなりません。
中島先生の教育四方山話を拝読するにつけ、ついつい昔を思い出してしまいます。
(了)