アルコールとの付き合い
(大島 健一) -2003. 9. 6-
お酒の話となると、今まで随分と飲んだなあ!人並み以上に飲んだのではないかとい
うのが実感です。
私のアルコールとの付き合いは、大学に入った年19歳に始まります。
父を小学校6年の時亡くしたので、アルコールとは全く無縁の環境、母子家庭で育ち
ました。ただ母が当時としては、結構ハイカラなことを知っていて、今で言う簡易な
ワインゼリーというか、正月などに甘い「赤玉ポートワイン」を寒天で固めた物を
作ってくれました。それから中島先生のお宅に伺った時に梅酒を薄めたものを戴いた
のが、アルコールの入ったものとしての経験でありました。少しくそ真面目過ぎたか
との思いがあります。
そんな訳でありますから、大学入学当時はコンパなるもので数々の失敗があります。
母からは父は宵の口から飲み始めても、決して崩れない酒に強い人だったと聞かされ
ていたので、その遺伝子を引き継いで自分も結構いけるのではないかと思い込んだの
がそもそも大間違い。
2年間寮生活をしましたが、同室の先輩が無類の酒好き、安いトリスウィスキーを茶
碗に注ぎ、今思えばムードも何もないコンパでありますが、無理矢理飲まされ、辛い
だけでこんな不味いものをどうしてチビチビ呑むのかと、面倒くさいので、コップで
一気に飲んでその後意識不明となり、部屋に担ぎ込まれたのが最初の酒との出会いで
す。誰もが経験する「2度と飲むものか」を何度繰り返したことか!酔って部屋の押
入れをトイレと間違えたりもしました。若気の至りとは言え、思い出すと赤面の極み
です。
でも大人になるための登竜門、男気を測る尺度とそんな意識が自分の中にあったの
と、生来、酒は嫌いでなかったのでしょう、懲りずに回を重ねて人並み(以上?)に
飲めるようになりました。仙台に母方の義理の伯父(父親代わり)がいたのですが、
卒業の時「社会に出ると酒の席がある、その時、酒について聞かれたら、飲めるほう
ですなんて答えるな、少々嗜む程度ですと言え、それが礼儀だ」と教えられました。
世の中にはもっと酒の強い人間がいて、飲めるほうですなんて答えたらひどい目にあ
うぞと脅かされたのも懐かしい思い出です。この伯父は営業関係が長かった人なので
酒の注ぎ方、受け方などいろいろ教えて貰いました。
社会に出てから、ノミニュケーション(?)は大切なことと言いながら、何かにつけ
て皆で酒を飲む機会を求め、また作り、大いに楽しんだ方だと思います。人並みにと
言ったら家内に怒られるけれども、連夜の午前様、電車の乗り越し、高い車でのご帰
還、二日酔い等々、一通りの失敗はしておりますが、お蔭様で大失態をやらかすこと
もなく今日までやってきました。40の後半からは、弱くなったせいもあるかもしれま
せんが、午前様はあっても、自己コントロールを効かせて、二日酔いをすることはご
く稀となりました。お店の人が褒めるほどに結構スマートな酒飲みになっていたと思
います。(自画自賛です。家内はなんと言うか?)
それにしても、世の中の酒の飲み方も随分と変わってきました。我々の世代は、スト
レス発散、楽しみと言えば酒を飲むことが一番にあげられたと思います。随分と前の
話ですが、10年ほど後輩の部下が、大島さん達の世代は酒以外に楽しみがないように
思えると、話のついでに漏らし、世代全部がそうでないにしろ言い得て妙だなと印象
深く心に残っております。後輩の世代は個を大切にする価値観が形成されていて、ス
トレス発散、楽しみ方も多様化しているのだと思いました。そう言えば、その頃から
社内旅行なるものも消えて久しい、社内での上下関係の酒席での無礼講なんていう言
葉は死語になりました。これからの時代を担う者、気のあった仲間と味わい楽しむこ
とが酒本来の飲み方かもしれないが、なんとなく味気ないなあ、何かが足りないと思
うこの頃です。グローバリゼーションの進展、弱肉強食、成果主義、終身雇用の崩
壊、価値観の多様化、個の尊
重と確立等々、つい最近まで皆でわたれば怖くないと言っていたのに正に激動の時
代、不均衡な時代です。一昔前には考えられなかった陰惨な事件の連続、世の中本当
におかしくなっています。もっとも皆で仲良く酒を飲めば解決できる問題ではありま
せんが、一人一人しっかりした価値観を持たないといけない。話が変なところへ行っ
てしまいました。元に戻します。
最近飲む酒の種類ですが、晩酌ではもっぱらビールと日本酒、時折ワインです。現役
の頃は仲間に合わせて体に良いとのことで焼酎のお湯割を飲むことがありましたが本
来好きではありません。休肝日は設けなければと思うだけで、ついつい毎日飲んでし
まいます。量はビール500ml、か日本酒一合といったところです。ビールはアサヒ
スーパードライよりサッポロ黒ラベルの方が好みです。日本酒は特に銘柄を定めてお
りません、辛口でさらりとしているのが好みです。最近はいろいろ店頭にあり目移り
しております。ワインも大好き人間なのですが、不思議と飲んだあとに眠くなってし
まいます。ソファで一眠りがお決まりコースなので時折にしております。家内もアル
コール類は好きなので、晩酌に進んで付き合ってくれますが、最近は体重コントロー
ルのため少々頻度が減ってきました。
中島先生ご推奨の菊水ふなくちは確かにおいしいです。私は1997年から2,000年の3年
間シンガポールにおりました。その時日本からのお土産にかのアルミ缶に入った菊水
を戴いたことがあります。おいしくて立て続けに2、3缶空けたの思い出します。
私は、技術屋でありましたが47年から営業、マネージメント主体の職務に従事、その
間仕事柄と称してかなりの量の酒を飲みました。
にもかかわらず幸い、成人病に関する数値には異常はなく今日まで来ました。これか
らも大事にしたいと思っております。現役を退いてから約半年経ち、先週健康診断を
受けました。結果は未だ分かりませんが何事もない様にと期待しておりますが、どう
なることか。
長々と御免なさい。今日はこの辺で終わりにします。
私は、インドとシンガポールの海外経験があります。次の機会にその辺の生活とお酒
事情を記したいと思います。(了)