陶と遊ぶの記 (柴田 弘道) -2004. 7. 6-


 今回の37th 水戸市芸術祭 美術展覧会に出展した「白の鼓動」は、 昨年の県展に出品した「砂の鼓動」の第2弾です。

 展示作品は一つですが、実は今回の出品のために4個制作しました。 本来ならば、製作期間は通常最低2ヶ月間は必要ですが、 いつものスローで腰の重い性格により、ろくろに向かったのは1ヶ月前です。 そのため、乾燥期間が十分でなかったのと、焼成温度を急いで上げすぎたために、 3個が釜の中で破裂してしまいました。 4個制作してその中から気に入ったのを1個出品する計画が、 1個しか残っていない状況になり、それを出品したのが今回の作品です。

 作品に題名を付けるときは、いつも悩みます。 他の出品作を見ると、二通りのネーミングが見受けられます。 ひとつは、技術手法を表現する場合。 もう一つは、印象を表現する場合です。 今回の作品を前者の方法で表現すると、「線刻紋釉彩花器」  後者の方法で表現すると、「白の鼓動」となります。 なぜ”鼓動”と付けたのかという説明は、適切な表現が出来ないのですが、 出来上がった作品を見て、直感的に”躍動”とか”跳動”というイメージが連想しました。 そして、白い砂浜の中で大鼓の響に合わせ、躍動している様が、 見る人に感じていただけるかも知れないと期待をして「白の鼓動」と銘々したのです。

 しかし、所詮それは自己満足です。 題名が上滑りしていたり、理解に苦しむ場合も時々見受けられます。

 物づくりは自分の世界に入ってしまい、時間を忘れて楽しいものです。 自分の作品がいろいろな人達に見てもらえることは、幾つになっても刺激的です。(了)


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