お仕事奮闘記
派遣OL その4 群馬県境町のサ○デ○
この業界に入り、最初に勤務を命じられた場所だった。
B4のえんじ色の箱に、教科書やテンプレート、機械設計・製図便覧などを詰めての出向である。
今後わたしはほとんどの派遣生活を、工業団地に勤務することとなった。
係長と暗い部屋に2人っきりで、仕事を行わなくてはならなかったのである(^^;)
それがなんとも苦痛であった。
設計というよりは、デザインであろう(謎)
空調機の表示パネルをデザインするのである。
家庭用の暖房機やエアコンなるものを扱っているらしかった。
世間がファジー(もう、死語だろうか)なる流行語で賑わう直前であった、のを記憶している。
文字の大きさをナールという単位であらわす、ということを学んだくらいだった。
デザインの善し悪しなど、関係ない気がする。
商品がオーダーものなら、クライアントの要望等あるだろうが・・・
自社製品をつくるわけだから、そうではない。
要は、上司の気に入るようなモノに仕上げるられるかどうか、だった。
別段、下働きのような仕事をさせられた訳ではない。
まったく忙しくなく、その点では楽をさせてもらえた(謎)
ドアのはめ殺しのガラス越しから、隣りの部屋が見える。
そこに、同僚とも言うべき先輩なる会社の男性が働いているのが見えた。
とっても優しい「お兄さん」といった感じで、時折暇を見てはわたしに接してくれた。
なんとも、設計してる仕事ぶりが、カッコ良く見えたのである。
「わたしもあんなふうにいつか、仕事ができるようになるのだろうか・・・」と。
喫煙するときは、そこの部屋を利用させてもらっていた。
誰にきいたか知らないが、その先輩はどこかの宴会で知り合ったコンパニオンのお姉ちゃんと結婚に至ったらしい、とのことだった。
そこの会社での試用期間が過ぎ去り、わたしという若輩者は気に入られなかったらしい。
同室の係長は、即戦力が欲しかったようだった。
確か社長が出向を終えたときに、言ったのを覚えている。
最終日には、「優しいお兄さん」なる先輩が、駐車場まで見送ってくれた。
まだ派遣元の会社に勤務しているのであろうか・・・