私の場所


 雨が降り出す前に帰ればよかったんだけど。冬の雨は、 本当に冷たいから悲しくなる。

 以前に自分が居た場所が他人の場所に成り変わっていく様は、 あまり見たいものではない。見ざるを得ない状況でも。 自分の考えるモノの配置からどんどん遠離っていく。 自分の常識からは考えもつかない場所に考えもつかない物が、 どんどんと置かれていくのは、見るに耐えない。

 こんなザマで自分がデキる人間なんだと 勘違いしてもらいたくなくて。他人の尻拭いをただ続けるような 自分のすべきことは嫌いではないが、寧ろ好きなんだけど。 でも、もう少し、ある程度のラインまでは、というような。 基本というかポイントがわかってもらいたくて、 ただ私は今回も同じ作業を続けるわけで。 自分の思い通りじゃないから気に入らない、それだけじゃなく。 こうだと危ないからこうした方がいいでしょう、的な。 でもそれはもう私の言うべきことじゃないのだ。 満面に不快感を漂わせてしまう自分がイヤ。 でも、そのとき私は一人なのだ、どうせ。誰も見やしない。 悪態づいたって構わない。

 わかってる。これは、ただの嫉妬だ。自分の居場所を、 受け渡してしまった、其処には居なくてもいい人間の、 ただの恨み言だ。もう、私の場所じゃないのだから。

 少し、苛ついていただけ。別に機嫌が悪いわけじゃない。

 何時からか、諦めていた。そんなことあるわけないよ、と。 でも、何処か期待したい自分とそれを否定する自分と。 何時、そうなってしまったのか。自分でももうよく覚えていない。 自分が何をしたいのかよくわからない。

本日の一枚:サニーデイサービス/LOVE ALBUM




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