親が観た映画


 週末は天気は荒れ模様だった。雨、風、そして雪。 もう溶けてしまったけれど、月明かりでいつもより明るい屋根や 吹き飛ばされてセーターにくっつく雪。指先が冷える。 冬がもう少しとだだをこねているみたいに。

 ガラス越しに見る風景を春の陽射しだと思い込み、 外に踏み出した途端それが間違いだったと悔いる。 冷たい風はまだ冬の面影を残し、油断した私の身体を突き刺す。 春の気配がどこそことなく感じられるこの時期、 冬が好きな私でも春を恋しいと思う。

 やはり自分一人でいくらわかっているツモリでも、 見えてないことや、出てこない言葉表現というのは山盛りで。 言われて確かにそうだと納得する。他人から見ればそうなのだ。 気が付いてないわけではないけれど、 あぁ、そうなんだ、と気持ち肩を落としてみたり。不健全な関係。

 父の口から「愛のコリーダ」という言葉が出るとは思わなかった。 しかも観たとは。たったそれだけのコトだが、 両親のシラン一面を知った気がして、26歳にして久々の動揺。

 感覚の違い以前の問題で、各自のその認識に食い違いがある場合、 一方がそれの理解に及ばない場合は話題やそれに伴う感情は 堂々回りになってしまう。落胆する。その言葉を遣うことによって 私の感覚との隔たりが大きくなることをわかってもらえていないと思うと。なるべく、これからは、そのコトに触れないようにする。 新しい地雷になり得てしまったのかもしれない。

 何回惚れ直したか覚えてない。

本日の一枚:TRICERATOPS/KING OF THE JUNGLE




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