喉が痛い。乾燥して少し焼け付くような。
もう暑くなくなった。いったんしまい、また出した扇風機は
今度こそ確実にしまわれるんだろう。夏の遺物である気がした。
そう、昨夜は足先が冷えて冷えて仕方なかったんだ。
目の前にある広くなった背中はやけに近くで遠い。
触れてしまえそうに邪悪で触れることが出来ないほど尊い。
私はひどくいくじなし。
身動きがとれないほどに押さえ付けて抑え付けて。
それにどうしようもない幸福を噛み締める私を罵倒して。
その手を離さないで。形が無くなるまで握り潰して欲しい。
ぼんやりと紫煙をくゆらせるのもひとつの拘束。