慣れない。繰り返す。
冷えた爪先を温かな貴方にからめるその沁み通るような充実が、
私は欲しかった。その刹那にでも自分が満たされるという錯覚。
恋愛なんて勘違いと思い込みなんだよ、と軽く言うものの、
それに一番翻弄され抜け出せずふやけてもなお浸りたいと願うのが私。
自分でせっせと足枷を作って、ああ、こうやってつながっているんだと
被支配慾に陶酔したいのだ。
安定なんてない。すべてが不安定で掴み切ることも能わず。
何時落ちてくるやも知れぬ蜘蛛の糸からの一滴を待ちわびる。
おかしな話、それでも私は幸せだったと思っていたということだ。
嬉しい貴方と哀しい私。
慣れない。どうしても慣れない。繰り返す。繰り返し泣く。
いつかまた、なんて聞きたくない。ずっとみらいまで欲しい。
本日の一枚:UA / 泥棒