気がつけばもう四月で、周りには新しい顔が並び、 桜も咲きに咲いて花見も三回した。それでも猫はボンネットの上に。

 身勝手な言葉ならいくらでも出てこようとする。 そんな言葉誰も受け止める訳も無くて、何も産まない。 頭にある。口に出す。その瞬間の自分の顔と感情を追い駆けてみる。 言ってやった、とか。ざまあみろ、とか。 そんな負の方向性の強い刹那的快楽は空気を台無しにする。

 何かがどうしても嫌だから其処に執着してしまう。 無関心になれない。無関心になりたい。もう変に強がりたくない。

 ここ数日の風の強さにあっさりと散ってしまうかと思っていた桜。 まだ残っていて、早咲きだった木だけが眩い黄緑色の葉を呈す。 あの、薄紅と黄金に近いような黄緑の。葉桜もよい。

 さして重大なことでもなかったかのような、錯覚。 果たして錯覚がどの時点で見受けられていたのかは知り得ない。

 何か変化が起きそうな気がして、それを受け入れざるを得ない、 なんて珍しく諦めがちに心構えをして。結局何も無くなって。 自分の気持ちの変化もよく掴めない。

 

 新しい日記才人さんどうもありがとう。

最近の一枚:椎名林檎 / 加爾基 精液 栗ノ花




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