知らない間に出来ていた右太腿の青痣ももう青くはなくて、
二週間経ってようやく薄れ出したというところ。
記憶にない痛みもない。身体そのものに染み付いているようだった。
そういうものもそのうち消えていくのだと思う?
右の手首と肘の真中の辺りにある痛みが
頭の先から駆け抜けるときにふと我に帰る。
痛みはひどく嫌なもの。忘れぬようにと与えられるもの。
こんな夜明けを見てしまう夜には
インキュバスに襲われて罪の子を孕んでも
後悔はしない。嘘。それは私の目に見える幻想。
私の心がそう見させた流れ落ちる偽り。
夢ですら逢わぬ。遭えぬ。
水滴を拭う指先の行方は。
日々生活する中で、ふと思い出す瞬間はあれど。
そこだけきっちりと抜け落ちている。見事な出来映えのように。
どうしたいのかも自分で決められないし、決めるつもりすらないのかも。
ただ、おそらく決まっているようなもの。違う。
とうの昔から、そうだ。
糸を手繰っていくと、という話になる。
今日の一枚:スガシカオ / SMILE