変わる


 往生際が悪い。

 自分のしていることがみっともないことぐらいわかっている。 そしてとても人をばかにしたようなことであることも。 そういう障害を自分で作ってしまったうえで ますます気持ちに歯止めがかからなくなってしまった。 多分そういうこと。 思い通りに思い通りにならない関係が心地よすぎて 言葉遊びみたいな会話を楽しむだけ。

 私の頭の中の設定がそうなっているので仕方ない。 ただ、何を求めていくか、それだけで線路が変わる。

 何か色々と「変わる」ことを受け入れなければならない そんな一月だった。そして自分のことだけ受け入れようとしない。

 居心地のいい時間は愛しく、名残惜しく、 引き潮のようにあっさりと遠のいていくものだ。 私はそこで、残された貝殻を拾って。 久しぶりの砂浜の感触は、懐かしく。足の裏の記憶。

 私に染み付いた記憶は消えない。 今だって高鳴る胸はあのときとなんら変わりない。

 きれいに並んだ名前をずっと取っておきたくて。

 まだ、十七歳だった私は何も感じていなかった。 少し泣いたりもしたけれど、あれはきっとテレビドラマを見ているような そんな感覚だったに違いない。 二十九歳の今、十二年前とは何か違う感情が滑り込む。 感傷的になりたがる癖はどうしようもないが、 少しでも一緒に過ごしたいと思う。 永遠に別れるわけでもないのに。 年を重ねて、涙もろさが増した。ふぅぅと泣く。

 泣いている姿は醜い。

 「絶対」がないからこそ図々しくも掌を広げている。

 あれは私の中で勝手に決めたお守りのようなものであって、 右手首にもちゃんと意味があって。 ある意味武装した姿ですぅと煙を吸う。それが私の鎧になる。 情けないのかもしれない。自慰行為にすぎない。

 酩酊状態で変な夢を見た。

 眼鏡が壊れる夢も見た。

 その、軽さに救われているのかも。 救われていると思い込んでいるのかも。 私は正反対だ。カラッとしていない。

最近の一枚:中島美嘉 / LOVE




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