一気に寒くなった。秋だ。落葉のがさがさという音とともにやってくる。
空も夏の攻撃的なほどの青さは薄れて、肌寒い風に透き通る空気の色。
この前車から見た入道雲はきっと夏の名残だったんだ。
あの日は暑くて暑くて十月なのが信じれないほどだった。
パタンと蓋が閉じられて何度も開けてみるけれど中身にはもう何も無い。
ときには宝箱であったりオルゴールであったり。でもそれはただの箱で。
何もないのがわかっているからもう開けなくなって、きっとそれきり。
多くを望まない、と思うのは望みたがるから。
結局のところ私は何も変わっていない。傷つかない振りをする。
保身のつもり。細かい傷はたくさんついているのに。
そのうち磨耗したり金属疲労みたいになっていく。
なんかそういうのにも慣れた。
ひとり気まずいような気がして口をへの字に曲げている。
そんなのもアホくさくなって。どうでもいい背徳感。無いに等しいほどのスリル。
それがどうした。
気にしていないような、考えていないような態度をとって、
実際のところぐるぐるずっと考えている。勘の働かない振りをする。
その勘が狂うのは恋愛感情あれこれ。狂う、というか、暴走する。
何がどうなるかなんて知らない。きっと別に何もない。
身の回りの物のほとんどがいらない物なんじゃないかとか。
結局ああ、あれ捨てちゃったんだっけ、と思うものはいくつかあっても
そう思うだけだし、そういうことなんだと思う。
手元にあるものだってたまに触るぐらい。しまいこんだものなんて。
音楽だって前ほど聞かなくなった。雑誌もそんなに買わなくなった。
やるなら今年のうちか、と。脳内二十九歳転機説。
やっと美容院。日曜日に和服。振袖を着るのももう限界か。
姉が旦那さんのことを「王子様」と言っていたのを笑ったけれど、
羨ましかった。
URLが変わりました。
http://www.geocities.jp/usagi_3105/new-d.html
になっています。
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