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きっと私だけではないことはわかっていた。 もう一人の彼女だってだまされているに違いない。 貴方に聞いても「ほかに女はいない」の一点張り。 そりゃ素直に認めるわけないですけどねぇ、フツー。 たしかに自分の好きな男(マガリナリニモ彼氏)に 「すまん、他の女とやっちった」とか素直に告白されるのは、 正直いやでしょう。認めてほしくないと思うでしょう。 でも、でもね、もうこんだけ私が疑ってるんだし、 そろそろ言ってくれてもいいと思うのね、私は。 このままじゃなんにも話なんか進まないし、別れたいなら 別れるから、って、そこまで私は宣言したというのに。 そこまでして嘘になってない嘘をついて、 隠しきれてないのに隠し通そうとする。 それは貴方にとってなにかのメリットがあるのか? 私と一緒に時間を過ごすことが苦痛なのなら、 さっさと別れを告げてくれればいい。 会いたくもないのに慈善事業みたく会われてるのなんて、 バカにされてるみたいだし。ボランティアのつもりかどうか 知らないけどね。 私は貴方のそういう気持ちを見極めたくて、会いに行くのだ。 貴方と過ごす時間が楽しいとか大切だとか、 そういう淡い気持ちなんて消え失せてしまった。 あの彼女にも嘘ぶっこいて。かわいそうに。 仕事だ、なんて言って、私と一緒にいるじゃない。 電話ください、って留守電に吹き込んでるけど、電話なんか してあげてもないじゃない。大笑いだわ。 それで女を大切にしてるつもりなんて言わせない。 貴方は女遊びを楽しんでるだけ。気に入った女を落とすのが 楽しいだけ。女の気持ちなんてこれっぽっちも考えてない。 それでいて「お前が一番大切だ」みたいな素振りだけ見せる。 純粋だった頃はそれにコロッと騙されていたけれど、 今度は私が騙されるふりをしてあげる。 私がこれだけ浮気を疑っているというのに、全然やめる気配すらない。 勝手にやってればいいわ。そのうちぶち壊してあげる。 それでもきっとこの男は懲りないでしょう。 そうやって一生女遊びを楽しむのでしょう。 それでもやっぱり好きみたいだなんて、バカな女だわ、私も。 かわいそうなのは、何も知らずに騙されて、 私にまで憎まれている、彼女。 私と彼女をなんとか騙せているだろうと、 勘違いしているその男。 私は、騙されているフリ。これっぽちも信じてなんかない。 |
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