あっさり


 なんだかがっくりした。結局そんなもんだったのか。 ここ1ヶ月私が悩みに悩んで、ここ数日さらに悩んでたコトは。 また連絡する、なんて言葉を信じたくないけど、何故だか信じてて、 やっぱり当分電話なんてかかってきそうにもないから、 こっちから腹決めて電話したっていうのに。 私がどんな気持ちで電話したのか全然わかってない。 もう私のことなんかホントにどうでもいい感じで。 もしかしたらこのままウヤムヤで終わらせるつもりだったのかも しれないな、なんて思った。悲しい。

 気持ちも何もこもってないような返事ばかりだった。 元気?なんて聞いてみたら「お陰様で」って。 私、お陰様なんて言われるようなことしてないっつーの、ムカつく。 何も喋らないで、おそらく台所でゴミの片づけでも してるような雰囲気。少しは電話に集中してくれてもいいんじゃない。 結局、私ってそんなもんだったんだ、って落胆した。 もう少しくらい気にかけてくれてるか、なんて淡い期待してたけど、 やっぱり無駄だったみたい。こっちはなかなか話が切り出せなくて、 涙浮かべてドギマギしてるっていうのに。 そんなこと、知ったこっちゃないわよね。空しい。

 声が震えるのを、こらえながら、とうとう言った。
「そろそろ、話をきちんとしなきゃいけないと思うんだけど」
「・・あぁ、そうだな」
「何の話だか、わかってるでしょ?」
「・・・わかった、時間作っておく」
それで、話は終わった。なんとなく切りたくなかった。 まだ何か話がしたかった気がした。でも、さっさとお切りになられた。 なんだかすごく悔しくて。ホントに私のことなんかどうでも よかったんだって。一方的に切られた電話。 いつも通り置いてけぼりされた私。でも、今日のはなんかひどかった。 愛情のかけらもない。あぁ、もう、やっぱりダメなんだな、って 自覚した。なんだか、会いたくないとすら思った。 もうこんな人のために泣くのは無駄だと思った。 それでも涙はどんどん出てくる。自分が情けない。

 どんどん現実が近づいてくる。自分から進んで行っている。 こんなの思いもしなかった。ずっと一緒にいれる、って信じてたのに。 人を信じるのがこんなに怖くなるなんて思わなかった。 疑い深くなった自分もキライ。全部イヤな方向にばっかり進んで。 やっぱり限界なんだな。早めにピリオドを打とう。 これ以上あんな男のために苦しむのは無駄だ。 時間と感情の無駄遣いだ。




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