| スーパーマーケットが好きだ。海外に旅行に行った時にも、必ず地元のスーパーに何度か足を運ぶ。ついでにそこで友人・知人への土産も買ったり。…決して土産代をケチってるわけじゃなく。 スーパーが好きって言っても、別に私は主婦じゃない。けれど、主婦じゃなくてもスーパー好きな人って結構多いと思う。コンビニ好きの人と同じぐらいいるはず。いや、私の場合、コンビニもデパートも好きなんだけどね。中でもスーパーは思いっきり好きだな。コンビニと違って広いから(それだけの理由かい)。デパートも好きだけどちょっと広すぎるから(わがまま)。 大船には、イトーヨーカ堂、サティ、西友(五十音順)という大手スーパーが3店もあってすごくうれしい。いずれの店もそれなりの特色があるので、ある特定の一店だけをヒイキにしているということはない。強いて言えば、平日は西友に行く回数が多いぐらいか。というのも、駅に(割合に)近い立地にあるから。土日や休日には、ヨーカ堂に行く回数が増える。これも、単に立地の問題。あ、サティにはあまり行ってないってバレバレだね。事実そうなんだけど。なぜたまにしか行かないかは、やっぱり立地の問題ってだけ。駅から近いんだけどね。 第一スーパーをヒイキにしたって特にいいことないしね。普通の商店ならちょっとしたサービスをしてくれるなど、上得意客への特典もあろうが。カード会員になれば多少の特典はあるけど、それでも「毎日来てくれるから、お客さんだけ特別サービスっ(ハート)」な〜んてことはあり得ないし。せいぜい店員に、「こいつ、しょっちゅう来るよな。よっぽど暇か?」って心の中で思われながら愛想笑いされるぐらいか…。下手すれば万引き常習犯に間違われたりして。いや、私ったら結構アヤシイかも。何も買わずにうろついてる時間の方が長いからな。 前置きが長いな。本題に入ろう。 私は、セール期間に買い物をする場合や、買いたいものが最初から決まっている場合には、必ず大船にある全てのスーパーを回ることにしている。「どうせ買うなら一円でも安く買いたいっ」って思ってのことなのだが、記憶中枢ってものがイカレているのか、次の店に入った瞬間に前の店の価格をすっかり忘れてしまっていることが多い。気持ちいいぐらい。それで、3つの店を何回も行ったり来たりすることになる。…やっぱ目一杯アヤシイ客だな、私。 この3つのスーパーは、隣接しているわけではない。サティと西友は、歩いて2〜3分の距離にあるが、ヨーカ堂はその両店のどちらからも5分以上は歩かなければならない。そんな位置関係にあるスーパーズなのに、あっち行って悩んで、また他に行って悩んで、さらにまた戻って…を繰り返せば、歩いた距離は箱根駅伝の第2区間ぐらいにはなっているだろう(やや誇張)。相当な運動量だ。そんなこんなで、目当ての品をようやっと手にいれた時には、いつもへとへとになってしまっている。しかも、大したものを買っているわけじゃない。スーパーで買うものは、文房具や雑貨がほとんど。そんなもん買うのになに悩んでるんだか…。 通常、家(旅館)から大船までは自分で車を運転して行く。そのため、大船の駅前近くに月極(げっきょくにあらず)駐車場を借りている。スーパーへはその駐車場から歩いて行くのだが、そこから3つのスーパーまでもこのポンコツ化した体には決して近い距離ではない。スーパー間も車で移動すれば楽なのだけど、当然のことながらどこのスーパーでも何千円以上買わないと駐車料金はタダにならない。結局何も買わずに駐車料金だけ取られた日にゃ…。かと言って、路上駐車なんてもっての他。というのも、実は(というほど大した経験じゃないが)、路駐で切符切られたことがある。 それは、2年ほど前の春、日曜日の夜(記憶中枢がやられているので定かでない)。この日は珍しく、行き先をあらかじめ決めていた。買いたいものが決まっていただけでなく、どこの店が一番その商品が安いかも把握していたからだ。確かファクス用紙だったっけか(やっぱり文房具系…)。 大船まで愛車で乗りつけた私は、迷わず路上に車を乗り捨てた。ちゃんとスーパーの駐車場に入れればよかったのだけど、「買うものも買う場所も決まっているから、そんなに時間はかからないはず…」とつい思ってしまったのだ。…迂闊だった。その道はいつもは路駐の車でいっぱいなのだが、日曜日の夜ということもあって空いていた。後で考えれば、それが運のつき。停めるところがなければ、駐車場に入れたんだろうけど。 さて、買い物を終えた私は、路駐しておいたマイカーへと急いだ。そこで私が見たものは、真っ赤なマイカーの前で駐車違反の切符を切っている警察官のオヤジ。ホントにオヤジだったんだもん。キレイな若い男の警官だったら心も和んだだろうに…。慌てて駆け寄り、「それ私の車なんですが…」と私。「あ、そう。免許証見せて」と冷たく言い放つ警官。「あの…、15分ぐらいしか停めていないですけど?」と、何とかマケてくれないものかと、必死で抵抗してみる。でも、言い方はいたって丁寧。お育ちがいいから。しかし、警官は私を一瞥し、「40分以上は停まってますよ」だと言いおった。えー、うそ。そんな訳ないでしょっ。だって、ファクス用紙しか買ってないもん。と心の中で言い返す弱気な私(いや、しっかり口に出していたが)。「しっかり見回っていますから」とかなんとか警官は言い捨てて、後は罰金の払い方などをビジネスライクに説明して去っていった。 車をよく運転している人なら、一度はやるという駐車違反。そんなに珍しい話じゃないけど、私の場合、免許を取って以来、無事故無違反。あんな乱暴な運転で違反がないのが不思議とよく言われるけどね。生まれて初めて警官のお世話(ちょっと大袈裟だが)になってしまい、しばし呆然としていた。いやそれ以上に重くのし掛かっているのは、罰金だ。「15万円か…。ふっ、高いファクス用紙だぜ」。なぜだか、その時は罰金の額を一桁勘違いしていたのだ。でも、やっぱ高いよ、罰金。 ようやく気を取り直して車に乗り込みエンジンをつけた時、マイカーのデジタル時計の点滅が目に入った。「は?」。我が目を疑った。確かに車を降りてから1時間近く経っていたのだ。……なぜ? 私、FAX用紙を買っただけだよね。なのになぜ、こんなに時間が経ってるんだ? 確かにちょっとはうろついてたよ。でも、15分ぐらいだったはず。スーパーでは時間軸がゆがんでるのか? スーパーは異次元の入り口か? トワイライトゾーン? どうも自分は、買い物に没頭すると、時間を忘れてしまう人間だったらしい。肉親によると、「幼い頃からそんなヤツだった」とのこと。一緒に買い物に行くと大変だったそうな。でも、この時までは自分のそんな性癖に全く気づいていなかった。無自覚だったのだ。う〜ん、スーパー恐るべし。 オヤジ(多分巡査部長)、悪かった…。私が間違っていたよ。でも、たかが1時間じゃん。大目に見てくれてもいいのでは? ちなみに、大船駅前近辺は、駐禁の取り締まりが無茶苦茶厳しい。っていうかさ、路駐が多くてさらに交通量も多くって、通行に支障を来してる時に取り締まらないで、なんで、駐車してる車も通る車も少ない時に限って取り締まるかな〜。これって、マーフィーの法則なわけ? とまれ、その日から私は、スーパーでの買い物時には路駐禁止(いや、買い物じゃなくてもね)ってことを悟ったのであった。 |