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樫里 早生さんとのポエム

「月明かり」

さ:蒼い月は嫌いだと あなたは言ったね
ペ:蒼い月には 失意が見えるんだ
さ:多分そうね 蒼い月は寂しいかもしれない
ペ:セピアの月は嫌いだと 君は言ったね
さ:セピアの月には 希望が残っているわ
ペ:多分そうだね セピアの月は暖かいかもしれない
さ:あなたの希望と私の失意 それでも月は遠いわ
ぺ:それでも月は僕等を照らす 優しく穏やかな光
さ:それでも月はふたりを誘う 悲しい水底の光で
ペ:どちらも同じ月なのに まるで二人の愛のよう
さ:移ろう月に愛を例えた日から 
  ふたりは違っていったのかも知れない
ペ:それでも光は消えないね すれ違う愛と同じように
さ:そうね夜がある限り 月はそこにある
ぺ:君の失意に僕の希望 月は僕等に語ってる
さ:永久(とこしえ)に変わらぬものは無いと・・・
ペ:生きとし生ける者に永久は無いと・・・
さ:星の姿も 太陽の輝きも まして人の愛も、また
ペ:僕等も変わり続けて行く あの月の光と同じように
さ:変わりながら生きて行く それぞれに・・
ペ:愛は形を変えながら それぞれに・・・
さ:蒼い月の光が私を染めながら
ペ:セピアの月の光が僕を染めながら
さ:それぞれの想いを抱えるように
  月がふたりを染めていく
                          〜fin〜

ビンチューさん

月は人の心の写し身
太陽の恵みは世界の愛
愛が陰れば、月は欠ける
輝かせてくれる光が満面の笑みを生む
ああ!世界が愛で満ちれば
永久に満月でいれるだろうに
                        〜fin〜

秋の唄

さ:子供の頃、金色の海を見た
  それは一面のセイタカワダチソウの花
ぺ:僕の背丈を遥かに越える そして広い金色の海原

さ:少年の頃憧れたあの人は隣で
  それを見ながら何か呟いた
ぺ:声は聞こえなかった
  でもそこにはいつもと違うあの人がいた
さ:小高い丘の上から見下ろしていた
  少し風が吹いて本当の波に様に揺れていた
ぺ:僕はあの人の姿を見て不安を覚えた
  聞かずにはいられなかった
さ:しばらくして『遠くから眺めるだけなら こんなに綺駕   なのにね  』と言った
ぺ:僕はあの人と金色に輝く海原を見比べながらただ   頷いた
さ:あの人と最後に会った日のことだった

  どこかへ行ってしまったから
ぺ:半年ほどたったある日両親が言った
  あの人が死んだと
さ:大人になって帰郷した時に 悲しい辛い恋だったと   聞いた
ぺ:あの人の愛した人が教えてくれた
  『辛かったの、でも嫌いになった訳じゃなかった』
  涙を浮かべていた

さ:金色の花達は毒草でやがて刈られる花だった
  あの人の恋もそうだたのか
ぺ:小高い丘の上から僕は金色の海を見ていた
  あの日と同じように
さ:言葉の意味が判るほど大人になって
  僕が見た海原は一面のススキソウ
ぺ:僕も同じように大人の恋を知った
  幾つもの別れを繰り返して
                      〜fin〜
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