ゴーゴーファイブショー初体験



ある日曜日、その日は珍しく朝から新聞を見ていた私に、
「本日ゴーゴーファイブショー」 という文字が、目に飛び込んできた。
もちろん、本物が来るわけではなく、ショッピングセンターなどに現れる無料のショーである。


ゴーゴーファイブは、最近私も長男もお気に入りだ。
毎回ビデオに撮り、何度も見るのでセリフを覚えてしまい、私と長男と長女の3人で、ちょっとした劇が出来るほどだ。 


思い返せば、とうとうわが家にもヒーローものがやってきたかという思いだ。
それまで長男のヒーローといえば、教育テレビの「グルグルパックン」のストレッチマンと、ウンナンの「炎のチャレンジャー」のヒャックマンぐらいだったから・・・
たいていの子供は、まず始めに出会うヒーローは、アンパンマンかもしれない。
でもパパがアンバンマンを嫌っているわが家では、「アンパンマン禁止令」が出ていたために、長男は出会うことはなかったのだ。
ウルトラマンを見せても、さほど興味があるようでもない。
私が見ても、今のウルトラマンはちょっと難しいと思うくらいだから、まだ長男には理解しきれないようだ。


ゴーゴーファイブも初めから見ていたわけではなかった。
日曜日の朝はどうも見るのを忘れてしまっていた。
でも、地元の放送局で、数ヶ月遅れで始まったのを見るようになってから、だんだんはまっていった。
長男だけでなく私までも・・・
おもちゃも買った。 グランドライナーにビクトリーロボ、Vモードブレス。 見事に戦略にはまっている。
(デジカメで撮ってみました。 見てくださる方は
こちら)
しかも今度はマックスビクトリーロボになれる、マックスシャトルまでねだられている。
来年になれば、また新しい番組になるというのに・・・ 怖いことだ。


幼稚園では、去年放送されていた「ギンガマン」もまだ人気があるらしく、知らなかった長男は、レンタルビデオ屋さんで突然ギンガマンを借りると言い出した。
家に帰って借りたビデオを見てみたら、ギンガマンもよかった。
あのテーマソング、「♪ガンガンギギーンギンガマーン♪」 を一度聞けば一日中、いや何日も口ずさんでしまう。
特にパパは、悪役のお姉さんがえらくお気に入りだ。
ゴーゴーファイブの悪役のお姉さんも綺麗だけど、セクシーさはギンガマンのお姉さんの勝ちだ。 なんてったって、ものすごいボインだもの。


私も小さい頃、ゴレンジャーを見て育った。
私は青レンジャーが好きだったのに、私が女だからと言って、いつもモモレンジャーをやらされて嫌だったのを今でも覚えている。


大人になってから、ヒーローものを見ると、つい笑ってしまうシーンもある。
ギンガピンクの女の子が、変身すると細くなるとか、ゴーピンクのまつりちゃんは、変身すると背が高くなるとか、ついつい細かいところまで見てしまう。
まぁこれも大人の楽しみ方の一つだ。


さて、ゴーゴーファイブショーに話を戻そう。
朝新聞でしっかり見たものの、「一時からだっけ?一時半からだっけ?」 といういい加減な私であった。
行ってみると、1時からだったらしく、すぐに会場に向かった。
30分前だった。
ちょっと早いかな? なんて思っていたのに・・・ いるわいるわ。 
前の方だけカーペットを敷いてあったが、そこはすでにいっぱいだった。
腕に、ゴーゴーブレスやVモードブレスをつけた子供がたくさんいるし、絵の着いたTシャツ、靴をはいている子もたくさんいた。
座布団持参の人、子供のおやつと飲み物をちゃんと用意している人、みんな慣れているようだ。
通りすがりに、「あれっ?なんかやってる・・・」 とかでしかこういうショーを見たことのない私たちにとっては、30分も前から待つなんて初めてで、デジカメを持ってきたのがやっとだったのに。
もう座れるところはなかったので、そのすぐ後ろに立ってみることにした。
さて、うちの子供がじっと待っていてくれるだろうか?
パパと長男がそこに残り、私は長女を連れて、おやつと飲み物を買いに行った。
数分後に帰ってきたら、パパの後ろにもたくさんの人が待っていた。
その間を通り抜けて、パパの隣に割り込んで、狭いのを我慢しながら子供たちにおやつを食べさせながら待つことにした。


途中、お姉さんが何度か出てきて、注意事項を言う。
「みなさん。もう間もなくゴーゴーファイブショーが始まりましたら・・・・・・」
おいおい、その日本語ちょっとおかしくない? なんて思いながら、早く始めてくれーっと願っていた。
サイン会、握手、記念撮影があるらしい。 するする絶対する! そのためにテジカメはちゃんと持ってきた。
会場には、もうずっとゴーゴーファイブのテーマソングが鳴り響いている。
2曲しかないので、交代に何度も聞いた。


やっと一時。 ずっと鳴り響いていた曲が止まった。
やっと始まったかと思えば、まずは聞き飽きたテーマソング。 さっきからずっと聞いてるのにまたかよー。
するとまたお姉さんが出てきて注意事項・・・  こっちは子供抱っこしてるのに早くしてくれー。
そしてやっと始まった。 5分は軽く経っていた。
まずは悪者が出てきた。
するとあちこちから子供の泣き声が聞こえる。
しかもずっと前から座っていただろうはずの前の子供が泣いている。
ここで数名脱落。
一時間待っていい場所とったのに、10分もたたないまま帰ってしまうなんて、気の毒に・・・


その後、悪役をやっつけに来たゴーゴーファイブがいよいよ登場。
待ってましたぁ  でも・・・
ええええええ! それはちょっと・・・ 私とパパはものすごい落胆。
だって・・・ だって・・・  ゴーピンクが太い! 凄い太い! ダメよぉ!
そりゃあ本当にテレビに出てる人が来るとは到底思っていないけど、限度ってものがあるよ。
それ以外は、まぁ無料ということだし、こんなものかと思いながら最後まで見た。
長男は、声を出すわけでもなく、決して楽しそうには見えなかったが、心には残ったようだ。
どちらかと言えば長女のほうが楽しそうに見えた。


ショーが終わるとすぐに私たち一家はその場を去った。
えっ? サイン会? 握手? 記念撮影? あんなにやる気だったのに、しなかった。
長男もやりたそうじゃなかったし、私とパパも・・・
ショーの間も、デジカメの出番はなかった。
ショーの途中、「デジカメ撮らないの?」 と聞いた私に、パパは冷ややかにこう言った。
「これなら雑誌とかをスキャナーして、フォトショップで合成する方がマシだ!」
私もすんなり同意した。
どうしても許せなかったのだ。
ゴーピンクが太かったってことが・・・