長男は1歳半頃から好き嫌いが激しくなった。
それまで大好きで食べていた納豆を食べなくなり、パパのビールも飲まなくなった。
魚はちりめんとフライしか食べなくなり、煮付けや焼き魚も食べなくなった。
おさしみは未だかつて食べたことはない。
かろうじてお肉はわりと好きだけど、焼き肉は食べないし、すき焼きも好きな方ではなかった。
野菜はとにかく生はダメで、甘く煮たり、チャーハンにして細かく切ったりしないと食べなくなったし、わりと好きだったトマトも嫌いになった。
長男の離乳食時代は、私は人並みにはやったほうだと思う。
いろんなものを食べさせたし、長男も食べてくれていた。
それがまさか食わず嫌いになるなんて・・・
長男は見た目で食べられるかそうでないかを判断し、食べられないと判断すれば、一口たりとも口にしない。
私の勝手な分析によると、場所見知りが始まった頃と時期が重なっている気がする。
私の集めた数少ないデータによると、臆病で恐がりやさんに、好き嫌いの激しい子が多いようである。
おまけに長男は小食でむら食いもある。 今日はたくさん食べたなぁと安心していると、必ずと言っていいほど吐いてしまう。
こんなに好き嫌いが激しくて小食でむら食いの長男が、幼稚園に入って大丈夫だろうかと私はずっと気になりながらも、直ることもなくそのまま入園となってしまった。
おまけに長男の通う幼稚園では、普段お箸を使うことになっているのに、長男がお箸を使えるようになったのは入園の1ヶ月前だった。
しかも握り箸で食べるのも遅い。
心配だらけだったけど、嫌いな物を無理に食べさせることはしないというようなので、それだけはホッとしていた。
長男が給食をほとんど食べずにお腹を空かしているんじゃないだろうかと心配しながらも、長男の起こす様々な事件に対処するのに精一杯なのと、先生に聞くのがちょっと怖かったのとで給食のことは聞けずにいた。
週に2回のお弁当も、おにぎりの嫌いな長男は白ごはんしか入れさせてもらえず、ふりかけをかけるのも嫌がる。 なんとも地味なお弁当になってしまう。
唯一食べられる「ゴーゴーファイブふりかけ」は、幼稚園に持っていくとお友達に取られると言って、気の小さい長男は持っていこうとしない。
でも長男がやっと幼稚園に喜んで行くようになり始めた頃から、長男の食べられる物が増えてきた。
ホワイトソースがダメだったのに、グラタンを食べたり、キャベツやピーマンを炒めたものは食べられるようになったり、納豆も時々食べるようになった。
焼き魚も煮魚も食べる。
以前は、「今日晩御飯何にしようか?」と聞くと、「何もいらない」とか、数少ない自分の好きなものしか言わなかったのに、最近は、「なんでもいいよ。なんでも食べるよ」と言う。
それでもまだまだ嫌いなものはあるのだけど、食べてみようと思うようになったのは一番の収穫だと思う。
やっぱり幼稚園での給食のおかげかな?
そして私はやっと先生に給食の様子を聞くことが出来る日がやってきた。
私は恐る恐る、「うちの子、生野菜食べないでしょう?」
すると先生は、「今日トマトを食べさせてみたんですけど、嫌いみたいで一口しか食べませんでしたね」
私 「トマトだけじゃなくて生野菜はダメですよ」
先生「えっ? そうなんですか? いえ、気付きませんでしたよ。野菜の嫌いな子は多いですけど、○○くんが嫌いだとは気付きませんでしたよ」
私 「えっ???」
先生「給食はほとんど残さず食べていますし・・・」
私 「えっ??? でもキャベツの千切りとかは食べないでしょう?」
先生「えっ? 食べていますよ。 マヨネーズかけて・・・」
私 「ええええええええ マヨネーズなんて大嫌いですよぉ」
先生「食べていますよ」
私 「・・・・・・・」
唖然としか言いようがない。 まさか・・・
家に帰ってパパと大爆笑だった。
家では相変わらず生野菜は食べようとはしない。 もちろんマヨネーズも。
でも幼稚園では食べていると聞いて安心した。
実は私も昔は生野菜はきゅうりしか好きじゃなかった。
家では食べずに、学校の給食では仕方なく食べていた。 おんなじだ。
高校生くらいになってやっと食べられるようになった。
今では大好きだけど。
長男も大人になるときっと好きになると思う。
離乳食で頑張っても、あまり関係ないのかもしれない。
ほとんど力を注がなかった長女の離乳食だったけど、長女は好き嫌いはほとんどない。
食べ物に対する執着も立派なものだ。
今でも小食の長男はご飯を食べさせて欲しがるけど、長女は自分で食べたがる。
外食をしても、自分で食べるのにすぐに飽きてしまい、私が食べさせないと食べようとしない長男とは逆に、一生懸命一人で食べ、「もう食べるのやめて」と言うまで食べる長女である。